少し長めのショートカットで焦茶色の髪の毛に、愛らしいくりっとした黒目。そして頭の上には、まあるい二つのくま耳がついていた。あ。可愛い短い尻尾もついていたわ!

 結局メイプルは、私のお友達になって、一緒にアトリエで暮らすことになったのだった。


 そして翌日。

「よし! 追加分のポーションも出来たわ!」

 作業場の中で私は防護メガネと手袋を外す。そして汚れたビーカーを綺麗なお水で洗って、水切りカゴに入れた。一本はメイプルの治療に使ってしまったので、売り物用の初級ポーションは合計十九本だ。

「これを売れば、欲しいものも買えるわね!」

 私がご機嫌で並べたポーションを眺めていると、頭の上に乗っているスラちゃんが何か言いたげにぽよぽよ揺れた。

「だったら、あの道案内をしてくれるケットシーを呼んで、夕飯をご馳走してお泊まりしてもらうといいぽよ。そうしたら翌日の朝に出発出来るぽよ! 森の夜は危ないぽよ!」

「あら、みんなでお泊まり。それは素敵ね」

 どうせ食事をとるなら、みんなで賑やかに食べる方がいい。そしてアトリエには、たくさんのもふもふと暮らしたいと言った私への神さまからの計らいなのか、個室がたくさんある。みんながお泊まりするにはうってつけだ。

 そんな話をスラちゃんとしながら作業場を出ると、ジャム作りをお願いしておいたメイプルから声をかけられた。

「チセ、来てよ、来てよ!」

 先日、小鳥さんたちに集めてもらったベリーを、お砂糖にまぶしたままだったので、メイプルに作り方を説明して、私がポーションを作る合間にジャムを作っておいてもらったのだ。

「チセ! ベリーがとろっとろになったよ!」

 獣人姿のメイプルが、くりくりの目を輝かせて笑顔で報告をしてくる。

 あれよ。「褒めて、褒めて!」って顔!

 あー、可愛い!

「ちょっとへらを貸してね」

 私はメイプルの可愛らしさに思わず口元を笑みで緩ませながら、彼女から木べらを受け取って鍋をかき回す。

「うん、とろりとしていい感じ!」

 木べらを鍋の縁でトントンとして、へらについたジャムを鍋の中に落とす。そして、木べらを置いて私はメイプルの方へ向き直る。

「メイプル、ありがとう」

 そう言いながら、私はメイプルのまぁるい耳をそれぞれムニムニと揉む。

「ん?? えっと。ジャムが出来たのと耳はどういう関係があるの?」

 メイプルが、上目遣いで揉まれる自分の耳を見ようとしながら困った顔をする。

「こっちはね、可愛いから!」

「それだけなのっ!?

 メイプルが、私の言葉にプンスカして「ガーッ!」と両腕を上げてクマが襲う仕草をする。

「きゃー! ごめーん!」

 しばらく、広いリビングの中を追いかけっこして戯れ合って、最後にみんなで床に転げて笑い合った。

「なんで僕まで巻き込まれるんだぽよ~」

 私の頭の上から落ちてしまったスラちゃんが、私と一緒にメイプルから逃げる羽目になったことを恨んでいるようで、ほっぺたをぷうっと膨らませていた。

「さてっと。ボクは狩りに行ってこようかな。チセ、今晩何食べる? ボクはお肉が食べたいな」

 よいしょっと掛け声をかけて、足を振り子にして、メイプルが上半身を起こす。

 私もそれに促されて半身を起こし、床に転がっているスラちゃんを膝の上に乗せる。

「このあたりって、大きめの鳥って狩れるかしら?」

「このあたりならホロホロ鳥が狩れるね。美味しいよ! 狩ってくるね!」

 そう言うと、メイプルはそのまんま走ってアトリエを出ていってしまった。

「全く、気が早いぽよ」

「ほんとね」

 それにしても、ホロホロ鳥がメインだとしたら、どう調理しようかしら?

 あの鳥は、前世でも確か美味しいと言われていてヨーロッパなんかで食べられていたはずだ。

 でも私は、前世ではスーパーで売っている切り身の鶏か、クリスマスの季節にオーブンで焼くための丸鳥しか見た記憶はない。

 メイプルが捕まえてきてくれたとしても、私は下処理とか出来るのかなぁ。そう思って、鳥類の下処理の方法というものを頭の知識から探してみた。結果は見つかったのだけれど……。私はその方法に、ちょっと「うっ」となってしまった。


 ──私、『命をいただく』という意味が全然わかってなかったんだ。


 処理の具体的な知識に、そう思い知らされた。

「チセ、大丈夫かぽよ? 具合が悪いのかぽよ?」

 膝の上にいたスラちゃんが、口元を押さえたままの私を心配して見上げて尋ねてくる。

「ううん。大丈夫。心配かけてごめんね」

 私は頭を振って、下処理の光景を頭の中から一旦振り払った。スラちゃんに心配かけちゃダメだわ。

「じゃあとりあえず、例の葉っぱでケットシーを呼ぶかぽよ?」

 スラちゃんが話題を振ってくれたので「そうだ!」と思いつき、私は頭の上にスラちゃんを乗せて、玄関脇の飾り棚に置いてある、ケットシーにもらった草笛用の葉っぱを手に取った。

 そして、玄関扉を開けて、ピィー! と何回か吹いてケットシーを呼んだ。


 そして夜。

 ケットシーは都合が良かったようで、夜にはアトリエを訪ねてきてくれた。

 オーブンを開けると、パリッと表面が焼けた丸鳥が二羽姿を現した。

「チセ、すごいぽよ~!」

「美味しそう! ボク頑張って捕まえたんだからね!」

 えっへん! としているのはメイプル。

「うわ~! これは豪勢にゃん」

 そう言って、口の端から、またつつーっとよだれを垂らしそうになって、ゴシゴシするケットシー。

 そう。今晩のメニューは、丸鳥に野菜を詰めたスタッフドチキンにしたのだ。

「はい、みんな手を洗って、椅子に座って待っててね~!」

 集まってきた子たちを散らして、私は焼けた丸鳥をそれぞれ大皿に載せて、取り分けやすいようにナイフを入れる。そして、中から現れた、旨みを吸った野菜たちを丸鳥の周りに添えていく。それらをみんなが腰をかけるテーブルの真ん中に二羽分置くと、歓声が上がる。

「まだ待ってね。取り皿とシルバー、えっとカトラリーを持ってくるから」

 メイプル、ケットシーは椅子の上で、スラちゃんはテーブルの上で、言いつけを守って待っている。そこに一人分ずつ、お皿とナイフとフォークを配っていく。スラちゃんはフォークだけ。

「チセ、もう食べていいぽよ?」

「待ちきれない!」といった様子でみんなの視線が私に集まる。

「あのね。今日のこのホロホロ鳥さんはね、メイプルが狩ってきてくれたの」

 そう。血抜きをした状態でメイプルが持って帰ってきてくれたのだ。

 私は、解体をしてくれると言うメイプルの厚意に甘えて、それをお願いした。

 メイプルが処理していくその手順を見て、前世では本当の意味で理解していなかった、『命をいただく』ということを間近で実感したのだった。

 羽を全て綺麗にむしり、内臓を取り、内臓が収められていた体内を清める。

 ホロホロ鳥だった二羽の鳥は、鳥肉になった。

「この鳥さんはね、その命を以って私たちに生きる糧をくれたの。だから『命をいただいてありがとうございます』って意味を込めて、みんなで『いただきます』って言ってから、食べたいの」

 みんな、いつの間にか、じっと真面目な顔で私の言葉を聞いていた。

「そんな顔しない! さあ、食べましょう。いただきます!」

 私が、パン! と手を叩いてお辞儀をして「いただきます」と言うと、みんなが私に倣って「いただきます」と言って今日の夕食に手を出し始める。

 オーブンでじっくり焼いたホロホロ鳥も野菜も、みんなに美味しいと評判で、骨などの食べられない部分だけを残して、みんなで綺麗にいただいた。

 もちろん、残った骨だってスープの出汁を取るために大事に使わせてもらう。

 みんなで最後に「ごちそうさまでした」と言って、感謝を込めた食事を終えたあとは、誰から申し出るわけでもなく、積極的に後片付けに協力してくれた。

 ただし、スラちゃんだけは丁重にお断りすることにした。

 だって、こんな申し出なのよ?

「僕がパクッとしてお皿を綺麗にするぽよ~♪」

 こないだの木の器と同じく、唾液だかスライム液でぬるぬるになっちゃうじゃない!

「なぜぽよ~!?

 と当人は憤慨していたけど、それはお断りである。

 メイプルとケットシーは、お皿を流し台に持ってきてくれたり、テーブルを布巾で拭いてくれたりと、せっせとお手伝いをしてくれる。

 私は片付けが終わったあと、小さな小皿を三枚用意して、その中に今日メイプルに作ってもらったベリージャムを少しずつ取り分ける。

「サラちゃん、シラユキ、アクア~!」

 いつもお手伝いをしてくれる三人を呼び出すと、サラちゃんとアクアがぽうっと宙に現れる。

 シラユキは冷蔵庫の中から、扉をすり抜けてやってきた。

「いつものお手伝いのお礼のジャムよ。ベリージャムがダメな子はいるかしら?」

 そう言って尋ねてはみたものの、皆の目はジャムに釘付けで、きっと大好きなのだろうと、見ているだけでわかってしまうくらいだった。

 後片付けを終わらせて、精霊たちはジャムを舐め、他のみんなで森で摘んできたカモミールのハーブティーを飲んでいると、ケットシーが部屋をキョロキョロし始めた。

 なんか、前に来た時にも、こんなことあったような……。

「ねえ、ケットシーさん。なんでそんなにキョロキョロしているの?」

 すると、ケットシーがハッとした顔をしてモジモジし始めた。

「僕、仲間からはぐれちゃったんだにゃ」

 そして、しゅんと俯いた。

「あ、ボクも仲間とはぐれて一人ぼっちだったんだよ!」

 そこに、メイプルが「ボクも!」と言い出して、ケットシーがパッと顔を上げてメイプルを見つめた。

「一緒、一緒! 仲間だよ!」

 メイプルは陽気に、まるで、せっせっせをやるように、ケットシーを誘ってお互いの手のひらを重ね合わせて揺らす。

 仲が良いのはいいとしても……。

「そんなに、この森は一人ぼっちの子が多いの?」

 それはどういうことだろう? と私は疑問に思って尋ねてみた。

「昔はね、この森はとても恵みに溢れた豊かな森だったんだけれどね、今は以前ほど花もあまり咲かないし木の実も実らないんだ。少しずつなんだけど、減っていってる」

 メイプルの言葉に、ケットシーが同意するようにうんうんと頷く。

「以前ってことは、何かきっかけでもあるの?」

 私が尋ねると、二人は揃って頷いた。

「昔は、ずっと遠くにある竜王様のところに聖女様がいたのにゃ」

「聖女様」

 まるで、まんまファンタジーな世界観のそのセリフに、私はその単語を復唱してしまう。でも、竜の聖女様? 私は、竜族の女の人が聖女であることを想像した。なんかすごく強そうな聖女様ね。

「そう。聖女様だよ! 聖女様がいた頃は、病気も夜に寝れば治っちゃったし、森に食べ物がいっぱいあったんだ!」

「うーん、いた頃はってことは、もういないってこと?」

 私が尋ねると、ケットシーが悲しそうに髭と尻尾を下げて「うん」と首を振った。

「聖女様は人間のお姫様だったらしいにゃ。だから、あっという間に死んじゃったのにゃ。それで、この森の実りはどんどん乏しくなりつつあるのにゃ。だから、僕の仲間は今のうちにって言って、まだ実りの豊かな地域を求めて移動しちゃったのにゃ」

「じゃあ、ケットシー。あなたは、その移動の群れからはぐれて一人ぼっちなの?」

 私は席を立ってケットシーの元へ行って、彼を抱き上げてギュッとする。

「だったら、うちで一緒に暮らしましょう!」

「いいのかにゃ!」

 うるうるしたケットシーの緑の瞳が私を見上げてくる。

「ここのおうちは、お部屋もたくさんあるから大丈夫」

 すると、さらに涙腺が緩んでしまったのか、ケットシーが「うにゃああん!」と泣き出してしまった。

「一人ぼっちは寂しかったのにゃー! 嫌だったのにゃー! もうチセから離れないのにゃー!」

 私が抱き上げたその背中を、よしよしと撫でる。

「大丈夫、大丈夫。もううちの子に決定よ。名前をつけましょう」

「名前にゃ?」

 泣き止んだケットシーが、こてんと首を傾げた。

「だって、ケットシーは、種族としての名前でしょう?」

「そうにゃ」

「だったら、ちゃんとした自分だけの名前をつけてあげないとね……何がいいかなぁ」

 じっと抱き上げているケットシーを見る。

 すると、そのハチワレの額とソックス足にどうしても目が止まった。

「あ、ハッチ、ハチ、ソックス、くつした」

 あ、またネーミングセンスないかな?(汗)

「ソックスがいいにゃ! なんかカッコイイ響きだにゃ!」

 ケットシー改め、ソックスがそう言うと、彼と私の体がキラキラと光った。

 そして、お約束のように私の頭の中に声が響く。

『テイムしたことにより、スキル【舞踊】を取得しました』


 ──ちょっとなんの役に立つのかわからないんだけれど。


 その日は、私は自室でソックスと一緒にハート形の輪っかを描くようにして一緒に眠った。もちろん私も猫の姿で。結局、ソックスが人(猫?)恋しがって、一緒に寝たいと甘えてきたので、私の部屋で一緒に眠ることになった。それとは別に彼の部屋は決めてある。

「隣で他人(猫)と一緒に眠るというのは温かいなぁ」なんて思っていたら、私もすぐに睡魔に襲われた。

 気がついたら窓の外から朝日が差し込み、屋外の木々に集う小鳥たちに朝だと告げられる。

「うにゃ、朝だにゃぁ」

 ソックスが、前足を伸ばして、うーんと伸びをする。

 私も猫の姿なので四つ足で起き上がって、前足をうーんと伸ばしながらお尻を突き出す。そして、顔をふるふるっとした。

「チセ、おはようにゃん」

「おはよう」

 お互いにそう言うと、お鼻でつん、と挨拶をする。

「今日は、村に行くんだにゃ?」

「うん。身支度をしたいから、部屋を出てもらっていいかしら?」

「わかった!」と言って、ソックスが私の部屋の扉を開けて出ていった。

 それを見届けてから、「ぽふん!」と私は獣人の姿に戻る。姿見の前に立つと、着ている洋服も髪の毛もクシャクシャだった。

「わ、寝ぐせがすごい!」

 うーん、この服は、しばらく吊るしておかないと皺は取れないかなぁ……。なんて、「とほほ……」と思いながら、予備の服に着替える。

 そして鏡台の前に座って結っている髪をほどき、ブラシを引き出しから取り出してそれで綺麗に梳く。そうして、いつものツインテールに結い直した。

 アクアを呼んで洗面器の中に水を満たしてもらい、顔と歯と口内を清める。水は窓の外から、ぽいっと捨てる。

「うん。これでよし!」

 自室から出ると、すでにみんなが思い思いにリビングで過ごしていた。

「さて、みんなに朝ごはんを振る舞わないとね」と、そう思って私は厨房に移動する。

 実は私は、昨晩みんなが自由に過ごしている間に昨日いただいた鳥の骨で出汁を取っていた。そして、それに野菜を加えてひと煮込みして準備してあったのだ。

 その野菜のスープをサラちゃんに手伝ってもらって温め直し、塩を加えて味付けの調整をする。

 朝食には、そのスープとスライスしたパンをみんなで食べた。

 そのあと、みんなで村へ向かうことにした。

「ボクがその重い荷物を持つよ!」

 私が、「うんしょ!」と言って肩にかけようと、ふらふらしていたところを、メイプルが制止してくれた。

 それは、中で薬瓶が立つように、輪っかになるように縫いつけた布の区切りに、いっぱい薬瓶を差し込んだショルダーバッグ。実際に手に持ってみるととても重くて、メイプルのフォローのとおり、私には安全に運べる自信はなかった。

 ここは、メイプルの厚意に甘えた方がいいかも。

「ありがとう、メイプル」

 私からショルダーバッグの肩紐を手渡されると、メイプルは私より背丈の高い女の子(違いは耳と尻尾)って感じなのに、バッグを軽々と持ち上げて肩から下げた。

「これからは、重いものはボクに頼んでね!」

 そう言って、彼女は私の頭をぽふぽふと撫でてくれた。それが終わると、撫でられ終わった私の頭の上にスラちゃんがポヨンと飛び乗ってくる。

「さて、僕はここに乗っていくぽよ!」

「じゃあ、僕が道案内にゃ!」

 スラちゃんだけが、お役に立っていない気がするけど?

 あ。そもそも、スラちゃんのスライム酸がないと薬が出来ないんだった! 一番の功労者じゃない!

 そうして、みんなで仲良くおうちを出発して、村へと通じる森の小道を歩いていくのだった。

「そういえば、メイプル」

 ゆく道すがら、気になっていたことを尋ねようとメイプルに声をかけた。

「ん? なあに?」

 道案内のソックスを先頭にして、次に獣などの襲撃に備えて進むメイプルが、周りを見回しながら、返事をする。

「キラービーたちとはどうなったの? 仲直り出来た?」

 そう。いさかいが収まったのか心配だった。

「……うーん」

 メイプルは、困ったように首を捻った。

「そもそも、ボクたち友達だったんだよね。今までは蜂の巣の周りを守る代わりに、蜂蜜を分けてくれてたんだよ」

 あれ。それはちょっと意外ね。

「そうだったんだ」

「うん。今までは集めすぎた分の蜂蜜を、ボクらに分けてくれてたんだけどね……」

 なんでもあの日は、「もう金輪際だめだ!」と兵隊役の蜂さんに突然拒否をされたのだという。

「いつもだとね、蜂蜜用の壺を持っていくと『余った分あげるよ~! その代わり、いざって時は守ってね!』って言われてたんだけど……」

 あれ? そうすると、メイプルと蜂さんは、元々は持ちつ持たれつの間柄だったんじゃないかしら?

「え? じゃあ、メイプルがどうしても蜂蜜欲しくて、怒られたとかじゃなかったの?」

 メイプルには悪いけれど、私はすっかりそう思い込んでいた。だからちょっと驚いて聞いてみた。

「ボクはそんなことしないよ! まあ『お願い!』って言うのがしつこかったかもしれないけど……」

 ぷうっと頰を膨らませるメイプル。

「花が足りなくて、蜂蜜足りないんじゃないかにゃ?」

 そこに、ソックスが推論を述べてきた。

「そういえば昨日言っていたわね。花も実も減りつつあるって」

「そうにゃ。だから、この森のみんなは生きるのに必死なのにゃん」

 ソックスがぽつりと呟いた。