先ほどヨハネスが言い出したことを思い出し、ヴァイオレットは微かに笑う。

ソフィア・オルコット。

あの薬師の才に溢れた気が弱い小娘には、非常に大きな利用価値がある。

(──私の目的を叶えるためには、必ずあの娘の力が必要になる)

そのために利用価値のある人間の利用価値を更に高め、同時にあの小娘はヴァイオレット・エルフォードの庇護下にあると、知らしめているだけにすぎないのだ。

今のヴァイオレットにとってソフィア・オルコットは、主にそういう人間だった。