一章
地上へ戻された神樹の力により地上の
それまでコロニーに生活の場を移していた人々も、五年ぶりに

「うーん、平和だね!」
海風が気持ちよい港を散歩しながら、
青々とした雲一つない空と、そんな青さをたっぷりと吸い込んだような
「地球に帰ってきたなんて、いまだに信じられないよ」
「ええ、少し前までコロニーに住んでいたのがウソみたい」
みきの
彼女たちは神樹に選ばれ、イロウスと戦う力を
地球を取り戻すためにイロウスと戦うことが主な使命だったが、神樹を地球に戻すことに成功したいま、イロウスはその数をぐっと減らし、わずかに残った個体が散発的に出現する程度だった。
それも、星守であるみきたちがすぐに駆けつけて退治する。
イロウスの
ゆえにこうして、立ち直りつつある街並みを
今は星守クラス一同で仲良く散策中である。
みきたち三人から少し後方にて。
「カエデ、待って! もうちょっとっ!」
波打ち
「サドネ、あまりはしゃぐと危ないですわよ!」
「楽しそうだからいいんじゃない?」
「サドネ、海はじめてっ!」
「海を見て喜ぶサドネちゃんも
「私たちも、こんなにきれいな海を見るのは本当に久しぶりだな」
右へ左へ
「見て! なんかうごいたよっ!」
サドネが両手をぶんぶんと振り回す。
呼ばれた
「大きな魚じゃのう!」
「なんかひらべったーい!」
「こっち見てるよ~!」
水面の向こうで
「なんて名前なの?」
「うーんとね……さかな!」
「カレイかヒラメあたりかのう」
「すごいすごーい! 動いてるところ初めて見た~」
「あははっ、みんなではしゃいでるよ」
「コロニーでは生きた魚には、なかなかお目にかかれないからな」
盛り上がる四人を
「まあ、はしゃいでいるのはあの四人だけじゃないけどね」
「そうだな……」
そう言いながら視線をずらした二人の先には、
「あの水草さん……初めて見たかも……」
サドネに負けないくらい
「サドネちゃんがいると、なんか自然と優しい気持ちになれちゃうんだよね……」
「そういえば……うららと
見当たらない二人に昴が辺りを見回す。
「……あ、いたわ!」
遥香が指差した方向に、二人の姿があった。
固まって散歩していたみきたちよりも、かなり後方を歩いていた。
「だからね、アイドルたるもの、いついかなる時も周りの視線を気にしなくちゃいけないのよ!」
「でも、うららちゃん……アイドルじゃないよね……?」
「いいの! いつかアイドルになった時のための練習なの!」
フフンと得意げな
なぜ二人が大きく
「うららちゃん……その歩き方、つらくないの……?」
「ぜーんぜんっ!」
うららがファッションショーのモデルみたく、一歩を