【あとがき】



 読者の皆様、初めまして。作者の青空あかなと申します。この度は、『外れスキル《毒消し》で世界一の料理を作ります! 1 ~追放令嬢の辺境カフェは今日も大人気~』をご購入いただき誠にありがとうございます。

 また、本作はHJテーマ別長編小説コンテストで、『優秀賞』という大変名誉な賞をいただきました。受賞した際の感動や喜びは今でも鮮明に覚えており、この先もずっと忘れません。

 ありがたいことに、あとがきの機会を頂戴しましたので、少しではありますが書かせてもらえればと思います。

 本作は女性主人公の異世界ファンタジー作品で、タイトルや表紙からもわかるように、〝グルメ物〟でございます。

 もう一つ特徴的なのが、主人公のレベッカが持つ〝毒消し〟というとても地味なスキル。この二つは一見すると結びつかなく感じますが、実は密接に関わっています。

 なんと、『おいしいけど毒があって誰も食べられない食材』を、レベッカだけが安全においしく調理できるのです。さらに、レベッカの毒消しスキルには〝毒を旨みに変える〟効力まであり、彼女が作る料理は唯一無二の絶品グルメばかりです。

〝焼き魔女リンゴのぶるぶるベリージャム添え〟に、〝どくどくチキンのオムライス〟、〝一撃いちごのたっぷり満足パフェ〟……。どんな味がするのか想像しながら読んでいただけたら、なおのこと嬉しいです。

 そんな彼女の物語は、追放シーンから始まります。男爵貴族だけど、決して裕福ではない家のために食堂を経営していたものの、義妹がレアスキルを授かったことであえなく追放。レベッカは仲良しの猫妖精、ネッちゃんと一緒に辺境へと旅立ちます。

 その辺境で出会ったのが、一人で宿屋を切り盛りするロールちゃん。魔物の毒を喰らった彼女を助けたことがきっかけで、辺境の森にて〝カフェ・アンチドート〟が誕生します。

 カフェには、リス獣人やエルフ、ヴァンパイアなど、様々な人たちが来店します。元はお客さんだった頼れるお姉さん、Sランク冒険者のキャンデさんを仲間に加え、〝カフェ・アンチドート〟はどんどん大繁盛していきます。

 本作を読まれた方はおわかりだと思いますが、レベッカは料理と毒食材が大好きで、調理するときなどは我慢してもハイテンションになってしまいます。気持ちが落ち着くたび、本人は恥ずかしく感じますが、好きなことに夢中になれるのはとても良いことだと思います。料理を振舞った後に見られる、ロールちゃんのあれも微笑ましいです。

〝カフェ・アンチドート〟での日々は楽しくて、毎日笑顔が絶えないことでしょう。レベッカやネッちゃん、ロールちゃんにキャンデさんたちを見ていると、そう強く感じます。彼女たちの元気で楽しい物語をどうぞお楽しみください。

 最後になってしまいましたが、謝辞を述べたく思います。大変に美しくて可愛い素敵なイラストを描いてくださった、イラストレーターのフルーツパンチ先生、刊行に向けて多大なお力添えをいただいた編集担当様、ホビージャパンノベルス編集部の皆様、本作の出版にご尽力いただいた全ての関係者様、そして何よりも読んでくださった読者様へ深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。