第十章:〝カフェ・アンチドートのパンケーキ〟
「き、緊張してきたね、レベッカ」
「う、うん、胸がドキドキするよ」
『ネッちゃんは昨日よく眠れなかったニャ』
王様を助けてから数週間後、私たち〝カフェ・アンチドート〟一同はドキドキしながら食堂で待機していた。なぜなら今日、王様がお食事をしに来られるから。《毒消し》スキルで〈ハザードフグ〉の毒を消したとき、ぜひ一度訪問したいと約束されたのだ。
「お前たち、もっとシャキッとせんか。そんなんじゃ自信なげに見えてしまうぞ」
キャンデさんだけは
「レベッカ、料理の準備はしなくていいの? 王様来たらすぐ知らせるよ?」
「ありがとう。でも、大丈夫。もう準備はできているから」
準備が大変だから、フルコースみたいな
「行こう、みんな!」
「うん!」
急いでお店の外へ出る。あの日と同じように数人の衛兵さんがいた。私たちを見ると
「レベッカ嬢、久しぶりじゃの。元気にしておったか?」
「お、王様っ! はい、元気でございますっ。王様はいかがでしょうかっ」
フリーデン王国の王様がゆったりと現れた。長い白ひげと長い
「お主のおかげで完治したぞよ。その節は
「治ったと聞いて安心いたしました、王様」
「あのときはワシもこれまでかと思った。お主が
王様は
「王様、〝カフェ・アンチドート〟の仲間をご紹介します。こちらは宿屋を一人で切り盛りしているロールちゃんです」
「ほぅ、お主があのロール嬢とな。一人で宿を切り盛りとは素晴らしい」
「よよよ、よろしくお願いいたしますっ!」
ロールちゃんは緊張した様子で、王様と
「こっちは猫妖精のネッちゃんです。いつも一緒にいます」
『ネ、ネッちゃんだニャ』
「キレイな毛並みじゃのう」
ネッちゃんも王様と握手する。毛並みを
「そして、あちらにいらっしゃるのがキャンデさんです。Sランク冒険者で、私たちじゃ
「キャンデだ」