はじめまして。しろうるりと申します。
この本を手に取ってくださり、ありがとうございます。
本作は著者が初めて発表した長編です。WEB連載時から読者の皆様のご好評をいただき、「第6回アース・スターノベル大賞」の佳作を頂戴して、こうして書籍として世に出せることになりました。
この本で著者が書きたかったことをひとつ挙げて、と言われると、それは多分「理不尽を自分の力と気概で跳ね返す、強い女性の話」になるでしょう。著者も読者様もそうだと思うのですが、人は生きていれば、様々な理不尽に直面させられます。そんなとき、ただ諦めて理不尽を受け入れるでもなく、誰かが救ってくれるのを待つでもなく、自分の持てるものを総動員して抗い、自分で道を切り開く主人公が──できれば女性の主人公が、書きたかった。そういう、強い、そして頭のいい女性が、かっこいいと著者は思っているのです。
本書はWEB版から大幅な加筆を行っています。WEB版では読者の皆様のご想像にお任せしていた部分、冗長になるかもしれないと作者が書けなかった部分や気が回らずに描写できなかった部分を、ほぼ余すところなく詰め込めた、と自負しています。WEB版をお読みいただいた読者様には、完結から半年少々が経って、著者も作品もその間に成長したんだな、と捉えていただければ幸いです。
さて、本書を世に出すに当たっては、本当にたくさんの皆様のお世話になりました。
右も左もわからず、受賞とその後の展開にうろたえる著者を励まし、たびたび有用なご提案やアドバイスをくださりながらスケジュールその他諸々の管理をしてくださった、担当編集のK様。
アース・スターノベル編集部の皆様。
過密なスケジュールにもかかわらず、本書のために美麗なイラストをご提供いただき、本書の物語を美しく彩ってくださったRAHWIA先生。
本書の世界に明瞭なイメージを与える地図を制作してくださったおぐし篤先生。
校正やデザイン、営業担当の皆様。
仕事から帰ってもしばしばデスクから離れなくなってしまう著者を見守り、ときに心配しつつも励ましてくれた妻と子供たち。
そしてもちろん、WEB版からご愛読いただいている読者の皆様。
どなたが欠けても本書が世に出ることはなかっただろう、と思います。
本当にありがとうございます。
また、本作の受賞と出版に当たり、著者と勤務先の間でのトラブル解決にご尽力くださった「電羊法律事務所」の所長、平野敬弁護士にも、この場を借りてお礼を申し上げます。
トラブルの内容についてはここでは触れませんが、著者の作品発表の場としている「小説家になろう」様と「カクヨム」様でエッセイに仕立てて公開しておりますので、興味のある方は是非そちらもお読みください。
お礼の言葉は尽きませんが、紙幅には限りがあります。
最後にもうお一方、この本をいま手に取っていただいているあなたに心からの感謝を申し上げて、著者の巻末の言といたします。
お読みくださり、ありがとうございました。
また次巻でお会いしましょう。
しろうるり
