あとがき


はじめまして、稲井田そうです。この度は『悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる』をご購入いただきありがとうございます。あとがきを最初から読むことを信条にされている方は、物語の本筋に触れますので、信条を歪め本編を読んでからまたここへお越しください。


では、さっそく本題に移っていきますが、攻略対象異常一巻、いかがでしたか。

本作主人公であるミスティア・アーレンは、家族や使用人を守りたいという善意によって行動を起こします。そうした行動により攻略対象たちは本来嫌うはずの彼女に好意を持ち物語は展開していきました。

本来母を失うはずだった婚約者には弟が生まれ、女を嫌いながらも誑かし代理的復讐をする令息は夢を見つけ、ただの不器用で済むはずの教師は誰にも悟られず狂います。さらに、彼女が知らないだけで屋敷の中にいる使用人も狂った人々です。本作はそういった環境下の中で、無事彼女は一年過ごせるか、というストーリーであり、どちらかといえば昨今流行中の悪役令嬢の物語とは若干毛色が異なっているかもしれませんし、ヤンデレものといっても、狂気や病みが完成されたヤンデレヒーローが出るのではなく普通のヒーローが徐々に病んでいく過程を描いているので、まだヤンデレが好きな方には物足りない状態だと思います。

にもかかわらず本作を書籍にしようと尽力してくださった編集者さんには頭が上がりません。表紙と口絵の雰囲気を異なるものに、キャラクターにイメージフラワーを宛がう等、攻略対象異常に深みを持たせ彩った案は編集者さんによるものです。

そしてその表紙と口絵、挿絵と共に、キャラクター、背景、細部に渡る小物や花のデザインを手がけてくださった八美☆わん先生は、キャラの数も多くさらに指定も多いという中で素晴らしいものを仕上げてくださいました。アクリルフィギュアが欲しいです。

以上、編集者さん、イラストレーターさん、デザイナーさん、校正さんなど、沢山の人々の手によって攻略対象異常、別名ヤンデレの本は世に出る運びとなりました。

さらに出版のきっかけを作ってくださった、ウェブ版攻略対象異常を応援してくださった皆さまにも、この場を借りてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。

いつも淀みを共有してくれる私の唯一の友人にも、最大限の感謝を込めて。

今後、攻略対象異常の登場人物たちの狂気はどんどん加速していきますので、ぜひとも応援していただければ幸いです。一巻のこの平和も、後の地獄絵図に必須の物語ですので、どうか手放さぬようにお願いします。そして、編集者さんの立案により裏表紙にちょっとした遊びが仕込まれているので、ぜひ購入された方は見てみてください。

それでは、お疲れさまでした。