歓声は鬨ときの声に重なり、世界を揺るがす。

 その日世界は変革の一歩を踏んだ。

 のちに〈百魔の主あるじ〉と呼ばれる男が──降臨する。


 この時代は三人の強烈な個性によって形作られていた。

〈黒神〉セリアス・ブラッド・ムーゼッグ。

〈白神〉メレア・メア。

 そしてのちにとある号を与えられる白国の王──ハーシム・クード・レミューゼ。

 三人の物語は交差し、いくつもの変転を経て、ある結末へと収束する。

 だがまだ誰もその結末は知らない。

 知らないからこそ、彼らはそれぞれに無我夢中でみずからの思う道を進んだ。

 いずれ答えは出る。

 そのときまで、やり残したことを作らないように。

 一心不乱に──

 真っ直ぐに。