三発のギガフレイムをその身で受けて、苦しそうな悲鳴をアンバーソンは上げた。
もがき苦しみながら、宙に浮かび、数秒間苦しんだ後、光になって霧散した。
最後は予想外のダメージを受けることとなったが、何とかアンバーソンを退治することに成功した。
「大丈夫か?」
「ちょっと痛いですけど、自分で治します」
エリーは、ハイ・ヒーリングの魔法を使用し、怪我を治療した。
同じくダメージが大きそうだった、ガスも治療する。
ペペロンたちも、無傷ではなかったので、ヒーリングの魔法で治療をした。
エリーはかなりギガフレイムを撃っていたが、それでも魔力が余っていた。
常人がギガフレイムを一撃放てば、それだけで魔力が切れてしまうので、凄まじい魔力量だと言える。
アンバーソンを倒した後、宝箱が六つ出てきていた。
ペペロンたちは、それを一個一個開けていく。
最初の宝箱は、宝石が多く入っていた。
特別高い宝石はないのだが、大量に入っていたので、売れば結構なゴールドになりそうだった。
二個目は絵画が出てきた。
これも芸術品の一種である。
抽象的な絵であり、本物かどうかの判別は不可能。
これも一応持っていくことにした。
三個目も宝石だった。今度は数が少ない。はっきり言って外れの宝箱であった。
次に出てきたのは、設計図だった。
召喚の祭壇という、レアな建造物の設計図だった。
これを使えば、モンスターを召喚し、使役することが出来る。
作るためには、レアな素材が大量に必要なので、今すぐは作ることは出来ないが、これは良いものを入手出来たとペペロンは喜ぶ。
五つ目は武器である。
死神が持っているような、大きな鎌だった。
デスサイズという武器である。
たまに攻撃した相手を即死させる効果がある。
ボスモンスターには、即死耐性を持っているため、効果がないが、道中の雑魚モンスターを倒していくには、有用な武器だ。
六つ目は魔法書だった。
三つ入っていた。
三等級ディフェンスエンチャントと、同じく三等級のサンダーランス、そして、二等級のアイスレーザーだった。
ディフェンスエンチャントは、防御力を上げる魔法。
サンダーランスは、雷の槍を放つ攻撃魔法。
アイスレーザーは、当たれば凍り付くレーザーを放つ、強力な氷属性の魔法だ。
ディフェンスエンチャントは、パワーエンチャントと同じく、非常に有用な魔法で、二回ダンジョンをクリアしただけで、どちらもそろえることが出来たのは、僥倖だった。
ほかの攻撃魔法も、強力な魔法だ。色んな属性の攻撃魔法を持っていれば、相手の弱点を突ける可能性が高まる。
グレイス地下牢跡の攻略での成果は、上々と言えた。
「中々いい魔法が手に入りましたね。早く、拠点に戻って、研究したいです」
エリーは、笑顔でそう言った。
彼女は、研究するのが好きなようだ。
「それでは、帰還するか」
ペペロンたちはグレイス地下牢跡を脱出して、拠点へと戻った。