あとがき
お久しぶりの方も初めましての方も、高槻和衣と申します。
まさかの2巻です。
絶望令嬢の書籍化のお話をいただいた時は小説の執筆を始めたばかりで、まさかの書籍化だったのですが、まさかが続いて2巻の刊行となりました(別出版社からですが、こちらもまさかのコミカライズのお話もいただきまして、現在絶賛連載中です)
そして生みの苦しみを味わいました。初体験です。頭の中が出涸らしになる経験ってめったにできないことでは……と地獄の中での貴重な感覚を得ましたが、再現はしたくないですね。
1巻時点でまったく離婚に舵を切ってなかったのでこのままではタイトル詐欺と思われてしまうのではという焦りがかなりありましたが、2巻になりましてとうとうエリザベスさん踏み出してくれました。良かった。タイトル回収できそうです。
エリザベスとカイルの仲が遅々として進まないのに、周りにカップルが増えていくのはご愛敬ですね。もともと予定のあったカップルもあれば、お話の中でこの方向に舵を切るべきだと突然思い至ってできたカップルもいたりします。
両片思いのじれじれオーラは周りをカップルに染め上げる効果でもあるのですかね。
2巻の書き下ろしはエリザベスのパパとママの馴れ初めです。パパ弟の受難の始まりのような気もしますが……。
リズパパとママの話は私の両親の話が発想元になっています。シチュエーションとかではないですが、子供の目には昭和初期の絵にかいたような亭主関白な夫婦に映っていたのですよ。
知人の紹介でのお見合い結婚。私の目には家族的な情は見えても、好いた惚れたな感情って見た記憶がなかったので淡白な関係だったのかな、とか漠然と思っていました。母が他界して暫くたってから、父が思い出しては取り留めなく母の話をしてくれるようになりました。その次第に……次第に、母ののろけ話が多くなってきて、あ、この人たち普通に恋愛してくっついたんだなぁ……って。勝手にお見合いだしドライな関係なんやろなとか思っていてすいません。
そんなわけで娘の視点では恋愛感情のない仕事面のパートナーのような関係に見えていたパパは世紀の大恋愛していました、という過去話へのインスピレーションをいただいた次第です。この本が無事出版されたころには誕生日を迎えてもう一つ年齢が足されていると思いますが、人間的に成長したなと思える日は来るのだろうかと遠い目になってしまうこの頃です。
今回も拙作に彩りを加えてくださった白谷ゆう先生、励ましてくださいながら進まない原稿を待ってくださった担当K様。本当にありがとうございました。