あとがき


はじめまして、常に試されている北の大地でモノカキをしております、灯乃と申します。このたびは、拙作『聖女さまは取り替え子』をお手に取っていただき、ありがとうございます!

この物語に書籍化のお話をいただいたときは、本当に踊り出したくなるほど嬉しかったです。その直後に帯状疱疹にやられてみたり、座骨神経痛に苦しめられたりということもありましたが、人生プラスマイナスちょっとプラスであればいいのです。書籍化という超絶ハッピーな出来事に恵まれたのですから、些細な体調不良など……どうでもよくはないので、自己管理がんばります。ハイ、深夜のカップ麺はもう食べられないお年頃なので。

免疫力アップという点においては、結構勝ち組のはずなのですけどね。何しろ、毎日愛くるしいわんこたちと戯れておりますし。我が家の愛犬は、とってもクールビューティーでスイートキュートな柴犬と、見た目だけは大変イケメンなビビリのシベリアンハスキーです。親バカ丸出しで大変恐縮ですが、二頭ともとてもとても可愛いわんこたちです。ただ、わんこというのは、先住犬の行動を真似するものなのですね……。柴犬が柴距離なのは柴犬なので当然ですが、ハスキーまで柴距離を発動するのは勘弁してください。もちろん、躾はきちんとしているので呼べば来るのですが、何気なく寄ってきたハスキーを撫でようとしたときに、すっと避けられると大変もの悲しくなります。飼い主は、キミたちを全力で幸せにして、ついでに心ゆくまでもふもふするために生きているのですよ? その点どうお考えなのですかと、小一時間ほど問い詰めたくなります。飼い主が筋トレをしていたら、ここぞとばかりに延々と顔を舐め回してくるくせに、ツンデレなんて覚えなくてもいいのですよ。まったくもう。

あ、筋トレですが、とにかく毎日何かしらひとつは絶対しよう! という心意気でがんばっています。とにかく『続ける』ことに根性を全振りしている感じです。この本が書店に並ぶ頃には、少しは結果が出ていると……いいなあ……ふふ。

そして、筋肉といえば良質のタンパク質ですね! 我が家は大変ありがたいことに、時折格安でエゾシカ肉をゲットしております。はじめは、犬友さんからわんこ用に塊肉をいただいていたのですが、人間も食べられるとのことだったので、いろいろ試行錯誤しながら調理しています。今のところ、スネ肉をトロトロになるまで煮込んだカレーと、首肉の生姜煮と、スペアリブのビール煮が大変美味しくできるようになりました。

その犬友さんからのご縁で、何度かエゾシカ丸ごと解体のお手伝いもさせていただいています。そこでまず驚いたのは、解体に取りかかる前に、バーナーで毛皮の表面を炙っていたことです。そうしないと、ダニだらけでとても作業どころの騒ぎではなくなるのだとか。お陰で、鹿の解体に関する描写であれば、自信を持って書けるようになりましたが……まあ、そこまで詳しい描写をする必要はないですよね。グロ禁止。

なんだかとりとめのないことばかりをつらつらと語ってしまいましたけれど、この『聖女さまは取り替え子』という物語は、こんな感じの愛犬たちにメロメロで、食い意地の張ったモノカキによって生み出されております。ハッピーエンドだけはお約束できますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします!


令和六年五月吉日     灯乃