「え、何して……うわ、もしかして舌を絡めてるのかい……?」

「お気になさらないであげてください。これはお二人の儀式なのです」

「そうか、お貴族様の儀式なのかい……」納得。

 すげぇ辻褄合わせを見たッ!――妻だけに?

「ンっ、くちゅッ、ちゅぷっ、れろぉ……っ」

 ちょちょちょちょーい、シャーロットちゃんっ、長い、長いよ! しかもねっとりだよ!? さっきお互いにスッキリしたばっかなのにこれじゃあ……くぅうっ、シャーロットの舌は気持ち良いし唾は美味しいし……、俺は、思わずその豊満なおっぱいに伸びそうになる手を、頭の中で『自重! 自重!』と叫びながら叩いていたのである。

「ぷはぁっ。……ふふ、美味しかったですの、デズモンドさま。紅茶と苺の味がしましたの」

「お粗末さまでした……」

 もはやそうとしか言えまい。

 ご領主様はすでに妻のご飯なのである。或いはおやつ? ご領主様バナナはおやつに入ります!

 ただ、まあ、

 嬉しそうに、それでも少し恥ずかしそうにはにかむ可愛らしい最愛の妻に、俺は俺の心持ちを再確認するのである。

 ――そうだよな、俺は、シャーロットがいれば良い。

「あ、デズモンドさま……」

「ほぉお……」とマイアが。

「ふぅ……」おいそこのメイド、『やれやれだぜ』みたいな仕草をしてんじゃねぇよ!

 二人が見ている前で俺はシャーロットをそっと抱き締めた。彼女は少しだけ恥ずかしそうにしても、すぐに俺の背に手を廻して抱き締め返してくれた。

 彼女の温もりと柔らかさを感じて、俺は、俺たちは、この領での生活を続けてゆくのだと、そう決意を新たにしたのである。