正直、自分でも何を言っているんだって話だったけれど――昨夜は魔力が尽きるまで睾丸に廻して射精したっていうのに、シャーロットが孕んだ様子はなかった。だけど、それが功を奏したのかも知れなかった。こうして俺が魔力を廻して、その魔力の籠もった精液を注ぎ込んで、それだけではなくシャーロットの方からも俺に魔力を流して余計に射精させることで、俺たちの間には魔力的なつながったように思えた。そこで、これを続けていれば孕ませられるという実感を得られたのだ。

 正直なところ性愛術で孕むかどうかは定かではなかったのだけど――だって単にエッチなことをしているだけだもんな。しかしファンタジーで、尚且つエロスがなかったこの世界。エッチなことに魔力、魔法的な要素を重ね合わせることで、普通は孕めない相手を孕ませることが出来る可能性が高くはなかろうか。それはホルモンの異常や生殖器の構造的な異常を改善出来るってことではあるとは思うのだけど。

 ――でもなんかこの娘、身体的に異常があるとかじゃあなくって、こういう方法じゃないと孕まない体質だった感じもするのだけれど……、なんでだろうな?

 と、真面目っぽいお話はこれで終わり。

 俺のムスコはシャーロットのでビンビンのままだった。膣イキ絶頂の余韻で彼女はガクガクビクビク痙攣し、ぷしゅぷしゅ蜜を噴いてふぅふぅと息も荒かったけれども、無意識か、彼女は俺に魔力を与え、俺を求めていた。

 だったらもちろん――、

 俺は、対面座位で、しがみつく彼女を抱きしめたまま、覆い被さるようにして押し倒した。

「あぁあ、デズモンドさまぁ、まさか、まだこのままわたくしを犯そうとぉ……」

 ――ヤベェ、この娘あれだけイったのに意外に元気だった。

 ああ、でも、それならその方が善いな。ちゃんと反応してくれた方が……。

 俺はイケメン貴族だが〝異端〟の黒い目で、シャーロットのエメラルドの瞳を真っ直ぐに見詰めてやったのだ。彼女の潤んだ瞳には今世の俺の顔が映っていた。――ウン、自分でもぶん殴りたくなるくらいの甘いマスクだ。だけど、彼女につり合うならこれくらいは必要だろう。

「そうだ、シャーロットが魅力的なのが悪いのだ。私はこのまま、君を犯しまくりたい」

「あぁ、そのようなことをされれば、わたくしは壊れてしまいますわァ」

「ふふ、これだけされて元気なら、私の方が先にヤられてしまうだろう。この、淫乱」

 コツンコツンと膣奥を、まるでバカップルがツンツンと頬っぺを突つくようにして小突いてやった。すると満更でもないどころかノリノリで、膣肉は男根を抱擁して、

『なら早く寄越せよ』

 とばかりに搾りにきた。

 ――これ、シャーロットを孕ませるためにはマジでリットル単位でザーメン要るんじゃねぇのか? 怖ろし過ぎる考えが脳裏に去来してしまう。

 が、

 それでも、それならそれで、何も考えずにシャーロットとヤりまくれるって思う俺は、間違っているのだろうか。

「ハァン、はやくぅ、もっと、もーっとおま×こ、おち×ぽでハメハメしてくださいませぇ。デズモンドさまのお種をぉ、わたくしの淫乱おま×こにぃ、たくさんたーくさんお恵みくださいませぇ。お種を、ちょうだいしたく存じますわァ」

 ……いや、間違ってないどころか、そうやって己を奮い立て、俺は無理にでも腰を振りまくらなくてはならないだろう。

「まったく」

 と俺は甘い苦笑を浮かべ、シャーロットのしなやかな太腿を大きくV字に押し上げながら、腰をずぽずぽと振り立てはじめてやるのである。

「やぁああッ! ダメェえッ! デズモンドさまぁあんッ、これ、丸見え、おま×こ、おち×ぽでハメハメズボズボされてるところ、丸見えですわああッ!」

 スゲェ悦んでるよ。しかも滅茶苦茶膣うねってるよ!

 ――パパになるってたいへんだ。だが、頑張る価値はありまくりだッ!

「いくぜシャーロット」

「来てくださいませデズモンドさまぁッ!」

 俺たちは、そうして朝の第二ラウンドに突入――、


「ストップです」


 と、そのとき、涼やかなメイドの声が介入した。

「…………」

「…………」

 ギ、ギ、ギ、ギ……、

 俺たちは、二人して軋むような動きで扉へと眼を向ける。そこには……、

「奥さまをお愛でになられることはたいへん結構なことと存じますが、起床予定時刻はとっくに過ぎております。朝食は冷め、他の使用人たちを誤魔化すこともそろそろ限界となります。申し訳ございませんが、もう起きてはいただけないでしょうか」

「…………」

「…………」

「はい、ごめんなさい」と俺は思わず謝っていた。

 涼やかな美貌に細めの目つき。流石に旦那さまを睨みつけるなどあるワケないとは信じたいが、その眼の細さと後ろめたさから、どうしても睨みつけられているように思えてしまう。それが、いくら無表情気味であったとはしても。

 奧さまに圧し掛かる旦那さまと、嬉々として組み敷かれていた奧さま。そのさかった馬鹿二名の痴態に、シャーロットの専属従者であるメイドのキャスリンは顔色一つ変えることもなく、而して、このかんげんは絶対に聴き入れてもらうぞとばかりに、まるで氷か影ではないかと思えるような様子でそこに立っていた。

 …………。

「ひ」と奥さまの頬が引き攣れた。

 ――あ、ヤベ。俺も、キャスリンも、慌てて耳を塞ぎにかかった。

「ひぃやぁあああああ~~~~ッ!」

 まるで破壊音波のような奥さまの羞恥ボイスが、朗らかで淫らな朝の寝室を、ミシミシと震わせていた。