第2章 完堕ちする奧さま




     1


 カチャリ、と寝室の鍵が回される。

「キャスリン……?」

「いや、私だ」

「デデッ! デズモンドッ!?

「来てはまずかったか?」

「い、いえ、その……」

 シャーロットが眼を泳がせる。そのさまを目にしたデズモンドは、

 ――何この妻、ますます可愛くなってねぇ?

 と、無知妻シャーロットちゃんの寝室へと踏み込んだのである。中身がどうであろうともその容姿は、どこまでも絵になるイケメン貴族そのものだ。――〝異端〟ではあったけれど。まるで冷たさすら思わせる漆黒の髪に高い鼻、今世妻の姿をシッカと眼に焼きつけようと、魔力を廻して暗闇にけいけいと輝く黒い瞳。

 彼女は昨夜同様に、薄手のネグリジェに身を包んでいた。美しいケダモノに寝室へと踏み入れられたシャーロットちゃん二十九歳が、彼の目的を知らないワケがない。

 ――ですが、昨日の今日で、デズモンドがわたくしを求めにくるなんて……?

 性欲のないこの世界、性行為とは単なる生殖行為でしかなく、そのような作業にかいはなく、早急に子供を作らねばならない場合でもなければ続けて部屋を訪れたりはしないのだ。それに確か、男性の再充填リチャージには数日がかかったはず。しかも自分は子供を産めない躰なのである。

 その筈なのに……。

「すまない。気持ちをおさえられないんだ。君が、魅力的すぎるのが悪い」

「そ、そんな、お待ちに――あぁッ……」

 さっそくとばかりにおおかぶさってきた夫に、シャーロットの潤んだすいがんが泳ぐ。乙女の煩悶に拒否の色がなければ、彼はそのまま彼女の顎を掬い上げると、潤いのある妻の唇へと吸いついた。

「ちゅぷ、ちゅ……」

「ンぅ、ン……」

 上唇を食み、下唇を食み、彼女からも返してくれるようになれば、そのまま舌をネジ入れてくちゅくちゅと擦り合わせた。シャーロットの鼻息はもうすでに甘かった。ふぅふぅと吹きかかる発情した妻の鼻息に、デズモンドは彼女を掻き抱いて躰を擦り合わせていた。

 すると彼女の方からもデズモンドの背に腕を回してくれ、愛おしげにしがみつきながら唇を吸って、唾液を交換してくれた。お互いの薫りが、お互いの鼻をいた。

 ――あ、あああ……、このようなことをされればわたくし、もう、デズモンドを拒否することなどは出来ませんわ。はぁ、ン……、気持ち良いですわぁ。もっと、ぬるぬるとして、唾を、呑ませてくださいませぇ……。

「ぷぁ……」

 お互いという名の愛の沼から浮上すれば、息継ぎをした夫婦の唇には銀の橋が架かっていた。

「いいな、シャーロット」

「デズモンドぉ……。ふぁっ……」

 ポーッとなってしまった奥さまはそのまま首筋へと吸いつかれてしまった。ぺちゃぺちゃと這い回って吸い、赤いキスマークを残していく彼の唇は熱く、シャーロットはただただ身を委ねてしまう。

 ネグリジェの大きな膨らみへと彼の指が伸びれば、ピクンと震えながら、

「アン」と可愛らしい声。

 むにゅ、もみゅ、

 と揉み続けられれば、

「シャーロット、乳首ってきた」

「やぁ、言わないでくださいませデズモンドぉ……。はぅうん」

 夜着を押し上げたポッチリをクリクリと押し揉んでやると、柔らかで大きな膨らみを揺らしながら彼女はモジモジと身悶えた。

「シャーロット、私は君が欲しい」

「ですが、わたくしは子供を産めない身……。昨夜の性愛術でも孕んだ様子はありませんし……」

 そういやこの世界、魔力が使えれば受精卵が出来たかどうかもすぐ分かったな。ま、その言い分なら……、とデズモンドは内心ほくそ笑みながら、

「だからするのではないか。シャーロットが孕むまで、私は性愛術を使って君を抱き続ける。毎晩でも」

「――ま、毎晩……ごくり」

「嬉しそうだな。シャーロットははしたない娘だったからな」

 デズモンドがニヤリと笑えば、シャーロットはまたたく間に顔を赤くする。

「ち、違いますッ! あ、あなたがそうしたのではないですか……」

 ねたように顔を逸らされれば、デズモンドは辛抱たまらなくなってしまう。それに、淫乱と云う言葉は通じなかったが、はしたないと云う言葉は通じるらしい。――いや、通じるようになったのか。彼女の反応にニヤニヤが止まらない。

「さぁ、君の素敵な躰を見せておくれ」

「あぁあ……、や、やぁん」その声は悦んでいるとしか思えない。

 頬を赤らめるシャーロットのネグリジェを、デズモンドは容易たやすく剥いてしまった。それは慣れているのではなく、脱がせやすく、シャーロットが腰を浮かせてもくれたからであった。

 ――やっぱり淫乱ちゃんだなー。それで羞恥心のあるかわいこちゃんだって、もう反則すぎるだろ。

 むっちりと膨れ上がったお椀形の見事な乳房、その先では、繊細な輪郭の乳輪からしてモリッと膨れ上がっていた。しなやかに括れた腰つき、スラリと伸びたおみ足。恥部には濃いめの陰毛が生い茂って、ずかしげにモジモジと内股を擦り合わせている。

 この様子であれば、もう濡れはじめているのかも知れない。ケダモノのような劣情で、デズモンドはたまらなくなってしまう。昨夜も見たはずだが、あまりの乳首の卑猥な盛り上がり具合に、昂奮を抑えきれなかった。即、吸いついてしまった。

「やぁあンッ! デズモンド、ンぅッ、そんな、乱暴に吸っては駄目ですわァッ」

 ――相変わらず、甘い……! もう、病み付きだ。

「ちゅっ、ちゅっ、ペロペロ……」

「ひゃああああンッ!」

 ペロペロコロコロと舌先で勃起乳首を転がせば、艶めく声音は糖度を増して蕩けていってしまう。悲鳴じみた嬌声には男の欲望がこれでもかと煽られ、デズモンドは大きな膨らみへと顔を押しつけながら、キツく吸引してやった。

「アッ、あぅうッ……」

 腰をよじらせる彼女のまなじりは垂れ、白い頬が赤らんでいればまるで少女のよう。デズモンドは、昨日よりもシャーロット、反応イイなー、程度の認識で彼女の秘部へと指を伸ばしてしまう。

「アッ!」

 とか細い悲鳴のような声を洩らしたシャーロットの脳裏には、昼間目にしたキャスリンの女性器が浮かんだ。シャーロット同様にビラは小さく、ミルキーピンクの肉襞は、デズモンドに快楽を教えられはじめている彼女をして、卑猥と思わせる代物であった。

 自分のそれを、夫の指がまず濃いめの陰毛を掻き混ぜ、それから割れ目をぬるぬると擦って、くちゅくちゅと淫らな響きを伝えてくれば――、

 ――わ、わたくし、濡れて……、や、やぁあッ……、そんな、昼間にわたくしがしたときは、キャスリン、濡れませんでしたのに。わ、わたくしはぁ……、

「いやらしい娘だな、シャーロット」

 くにゅっ、

 と、勃起した花芯クリトリスを押されてしまった。

「ひゃぁあああンッ! ……やぁ、駄目ですわァデズモンドぉ……」シャーロットの腰はくねくねと身悶えていた。「わ、わたくしは、ンぅう……、いやらしい娘では、……はぁあンッ!」

「何を言っているんだ。こんなにもぷっくりとクリを膨らませて、いやらしいお汁をたらたらこぼして――いやらしい」

「や、やぁあああ……」

 彼に耳元で囁かれれば、両手で顔を覆っていやいやと顔を振ってしまう。それでも彼の指を跳ね除けないで、むしろもっとと甘えたように腰をうごめかしてしまう。乳首など、もはや勃起しきって小さなさくらんぼが乗っかっているほどであった。

 ――わたくしはぁ、いやらしい娘だったのでしょうかぁ……。

 弄ばれるような愛撫に、彼女はウットリと陶酔していってしまう。

 いやらしい声を零し、いやらしい男の手と口になぶられていれば、

「ヒィッ!」

「もうトロトロじゃないか。――いやらしい」

 ぬぷり、と彼の指が沈み込んできた。くちゅくちゅと動かされれば、ビリッ、ビリッと脳天にまで突き抜けるような淫感を覚えて、口を魚のようにパクパクとさせてしまう。彼の指は止まらず、くにゅりくにゅりと彼女を丸裸にするようにして膣襞を捏ねくり回す。

「ふぅッ、いぃんッ……、や、やぁあ、駄目、駄目なのですわぁ……」

 シャーロットは快楽に身悶えるたび、文字通り自身の膣が彼の指を愛おしげに咥え込んでいることを意識させられた。キュゥン、とハートマークすら飛びそうな様子で彼の指を締めつけ、チュプチュプと恥ずかしい汁を吐いてしまう。

 恥ずかしい。恥ずかし過ぎる。

 しかし、もっとして欲しいことも事実ではあった。

 ――駄目ですのぉ、こんなの、おかしくなりますわぁ……。

 羞恥も、すでに快楽への絶好のスパイスと化していた。昼間に眼にしたキャスリンの女性器、きっと自分のモノもあんな風に卑猥に違いない。それを今、彼の指が嬲り、沈み込み、自分ははしたない声で啼いてしまっている。

 恥ずかしい。それでも、これを、もっと、もっと、シて、欲しい……。

「アッ、あぁあああああンッ!」シャーロットの豊満な肉体がのけ反り、夫の指を咥え込んだ恥ずかしい場所から恥ずかしい液が噴き出した。

 ぷしゃあッ! ぷしゅッ!

 あまりの羞恥に煽られた、背徳的な快感がシャーロットの童顔を恍惚とさせてしまっていた。

「たくさん出たな、シャーロット。イイ娘だ」

 ――すげぇ、まだ一回しかまともな経験のない俺が指でここまでイかせられるって……。やっぱシャーロット、感じやすいんだな。滅茶苦茶自信になる……。

 トロンとした妻の上でホクホクとしてしまうデズモンドではあったが、忘れてはならないとばかりにシャーロットの額にキスをした。そうして耳元に口を寄せて囁きだす。

「やっぱり、シャーロットはいやらしい娘じゃないか」

「いやぁ、違いますぅ……、デズモンド、馬鹿なことを言わないでくださいませぇ……」

 いやいやとばかりに首を振る二十九歳児。しかしデズモンドは畳みかける。

 嗜虐心が溢れ出しているのももちろんだが、この妻、ここまで蕩けてはいても咄嗟に夫を殺しかねない。

 ――俺は【火球ファイアーボール】の件を忘れてはいないからな。

 と、チキンハートの持ち主は思っていた。彼女の頭からはそんなこと、スッポリとヌけ落ちているのに。あのガチで殺されかけた経験トラウマは、彼の魂にまで刻まれていたのであった。

 だから、練習していた殺し文句で先に殺してやるのである。

「いいや、言う。だって、はいやらしいシャーロットの方が好きだから。俺だけに魅せてくれるシャーロットの恥ずかしい姿に、俺は昂奮しまくりだ」

 ――練習、したらしい。

 彼女の手を取って触れさせるのを

「わかるか? 俺がどれだけ今のシャーロットに昂奮させられているのかを」

 彼女の嫋やかな指先で、ズボンの上から固くなった肉棒を触らせた。

「わ、わぁあ……」

 恥ずかしがりながらも彼女はすりすりとその固さを撫で回し、眼を輝かせていた。

 ――ウン、やっぱり淫乱だ。

 しかし、

「くぅっ」とあまりの快美感にデズモンドの方も呻いてしまった。

「えっ、だ、大丈夫ですの……?」

「大丈夫だ。気持ち良すぎたんだ」

 するとシャーロットはよけいにすりすりと股間を擦りだしてきた。

「うぉ……、シャーロット……? う……」とデズモンドは顎を上げてしまう。

「本当に、気持ち良いみたいですわね……」

 シャーロットは彼の反応を見ながらさらに擦り続け、その口元には微かな笑みまで浮いていた。

 ――キャスリンはわたくしにされても気持ち良くなどなさそうでしたのに、デズモンドは、わたくしで気持ち良くなってくださっている……。もしかして、わたくしがデズモンドを、あ、愛しているなどということがありましたり……。

「うぅう、」

 と本当に気持ち良さそうな男の股間を撫でさすりながら、シャーロットは彼のことを想った。

 ――最初はこんな男、好きでも嫌いでもなかった。

 自身の生家テラス伯爵家よりも下のダムウィード子爵家の三男。なまじ優秀であったおかげで、そして貴族の大人の事情から領地を与えられて男爵の位に封じられたが、本来ならば自分のはらに種付け出来るような身分ではなかった。

 それに黒髪黒目。金髪碧眼が常であるこの国の貴族に於いては〝異端〟の色彩だ。――むろん、別の国の血が入ったり魔法的な事情で髪色が変化することもないワケでもないのだが、彼にそれは当て嵌まらない。突如としてあらわれた突然変異。家から放逐されるようなことはなかったようだが――いや、今の状況は放逐と言えるだろう――、それもあって疎まれながら過ごしてきたとは聞いていた。尚更自分の胎に種付け出来るような男ではなかったのだ。

 しかし、子供が産めなかったで家に戻され、子供を産めない道具としてこの男に与えられた自分には発言権はなかった。許されていたのは、もしも辱められれば刺し違えてでも殺してやろうと決意したことくらい。

 ただ、この男は生殖行為こそ数度はしたものの、辱めることも、それ以上抱くこともしなかった。だが、辱めたり蔑ろにすることはなかったから嫌うことこそなけれ、しかし抱かれなければ抱かれなかったで、自分のことを諦めているようで好感は持てなかったのだ。

 それなのに、彼は性愛術なるものを自分のために学んでくれて――。

 ――嗚呼、駄目、どうしてですの?

 シャーロットの瞳は恋色に滲んで揺れていた。わたくしの躰はあなたを求めてしまっております。それに、心も……。甘い言葉なんて、反則ですわ。あなたさまの仰った言葉は、わたくしがずっとずっと求めていて止まなかったお言葉、それに――、

 ――狡いですわ。

 と、彼女は自分に股間を撫で回されて顎を上げて情けなく呻く男の顔を見詰めた。

 ――そのように、お可愛いかおをなされて……。わたくしを可愛がるクセに、あなたさまの方こそ可愛らしいではないですか。うふふっ。

 そうして、彼女は認めた。恍惚と、蕩けて媚びたような笑みで。しかしてそれはとてもとても幸せそうなものであると同時に、酷く淫靡なものにも見えた。

 ――そう、ですわね、わたくしはもう、あなたさまの虜となってしまっているのですわ。あなたさまがわたくしを愛してくださると言うのでしたら、わたくしも、あなたさまを愛しましょう、デズモンド、さまぁ……。


     2


「くぅうッ! ちょっ、ちょっと待ってくれシャーロット」

 と、彼の切羽詰まった声にシャーロットは現実に引き戻された。彼の固くなったモノをしごき、そして物思いに沈みつつ、扱き続けてしまっていた。

「あッ、申し訳ありません」慌てて手を離した。

「デズモンドさま。痛かったのですか?」

 心配そうに上目遣いで見上げれば、彼はそれはそれで「うっ」と呻いていた。尚も見詰め続ければ言い難そうに、

「いや、痛くはない……。ただ、気持ち良すぎて……、」

「気持ち良すぎて?」

 無垢に気遣うエメラルドの瞳。デズモンドにイケナイ気持ちがムクムクと湧く――が、それ以上に、二十九歳児のその瞳が純粋無垢すぎた。

「その……」

 ――嬉しいシチュエーションの筈なのに、すげぇイケナイことしてる感じで後ろめたいッ! 二十九歳であれば、本当は知ってておかしくないのに……。この世界の性教育はどうなってるんだ! 国王を出せッ!

 そうは言っても簡単にお目通りできるワケがない。もちろん、お目にかかるつもりはさらさらないのだけれども。このまま地方領主でいつまでも静かに生きていきたい。

 ――閑話休題。

 いくら性行為がなく生殖行為だけであろうとも、どうすれば子供が産まれるかは知っていて然るべきだろう。しかし、シャーロットは何度も膣内射精を受けているというのに、本当に知らないよう。いや、一応行為自体は知ってはいるのだ。

 だが、擦られて射精するというプロセスを知らないのである。何故なら、性感も性欲もない、エロスのないこの世界。自慰なんてものはなく、膣内射精もローション塗って挿してびゅっ。だから、擦られて気持ち良くされて射精びゅっだなんて、考えが及ぶはずもない――。

 ――それじゃあ、本当に教えなくちゃいけないじゃないか……。無知シチュやったーとか思ってたけど、まだ俺のレベルじゃあこの背徳感は愉しむどころか押し潰されそうだ……うぅ……。

「その……?」と無知で無垢なエメラルドの瞳に促された。

「ああ……」

 ――ゴクン、とデズモンドは唾を呑み込んだ。ええい、ままよと、

「その……、シャーロットに擦られて、気持ち良すぎて、射精てしまいそうになったんだ」

 ――くぁあ、恥ずかしい、恥ずかしさで死ぬる。……でも、ぶっちゃけ結構気持ち良かったりもして……。

「出るとは……、いつもわたくしのお腹の中に出しているものですか?」

「――」

 間違ってはいない。間違ってはいないものの、そうか、射精するときはオンリーでブツは見なかったのか。と、あまりにも遊びのない生殖行為に思わずデズモンドは呆然としてしまう。しかし、それは裏を返せばこの二十九歳児に自分好みの性技を教え込めるということで……、

 ――ぐふふ

 と下卑た笑みを浮かべそうになったが――回り込まれた。

《シャーロットの先制攻撃》

見せていただきたいです

「――――――」

《シャーロットの連続攻撃》

「デズモンドさまが気持ち良くなって出してしまうところ……見せていただきたいのです。駄目、でしょうか……」プラチナブロンドヘア翠眼童顔二十九歳児のおねだり上目遣い。

「――――」

《デズモンドに会心の一撃、残念、デズモンドは死んでしまった……》

「どうかされましたか、デズモンドさま」

「――ハッ! い、いいや、なんでもない」あまりの破壊力に再び転生するところであった。

 ――これが天然の怖さか……。無知と天然、混ぜるな危険……。

「――その、駄目なのでしょうか……」

 ――けっこう食い下がってくるな。流石は淫乱……、無知×かける天然×かける淫乱イコール破壊力! まさかとは思うけれどこの世界、そんな猛者たちがシャーロット以外にもかっしてるんじゃ……?

 新たな方程式を見出し遠い眼をしそうにはなってしまったものの、デズモンドは必死で脳をフル回転させた。

 ――見せてやりたいのはヤマヤマなんだけど……、下手にどびゅってブッかけでもして、【火球ファイアーボール】喰らわされたりとかしないだろうな……。

 デズモンドのチキンハートな認識はやはり残念であったし、シャーロットに向かってブッかける以外の選択肢が浮かばないのも残念だった。一応、【清浄クリーン】で掃除することも出来た筈だが、それは思い浮かばなかった、というより、欲望に押し込められていた。

いいぞ。でも、今度いっしょにお風呂に入ったらだ

 とデズモンドはとっに条件をつけていた。

「お風呂、ですの……?」

 シャーロットは怪訝そうな表情を浮かべていた。デズモンドは、転生者の悪いエッチなおじさん(中身)は、力強く頷いていた。

「ああ、そうだ。駄目か?」

「そ、それは……」――デズモンドさまは何を考えておられるのでしょうか……。

「それは性愛術に関係があるのでしょうか?」

「ああ、とても関係がある」

 ――間違いなく。

 するとシャーロットはしばし逡巡して頷いた。

「わかり、ました」

 ――いやっほぉうッ!

 飛び上がって悦びそうになるのを、デズモンドはかろうじて抑えたのであった。


     ◇◇◇


 シャーロットとお風呂プレイをする約束をとりつけた俺は、

 ――え? そんな約束はしていないって? いいんだよ、どうせそうなるんだから。それよりも、まずは今のエッチだセックスだ!

 次はシャーロットのプラチナブロンド毛むくじゃらま×こを舐めようとしたが、

「きょ、今日もお舐めになるのですかっ……」

 どうしてだか、妻は昨夜よりとてもとても恥ずかしがっているようだった。

 ――なんでかわからないけど、それで昨日よりも感じてくれているのなら万々歳だ。それでヤらせてくれることが減ったら残念だけど……、

 クンニは、是非ヤらせていただきたい!

 俺がここまでハマるとは自分でも思ってはいなかったのだけれども、シャーロットのま×こはぶっちゃけクセになる味だし、反応も最高だった。ここはごり押ししてでも……。

「ああ、舐めたい。シャーロットも、気持ち良がっていたではないか?」

 彼女のエメラルドの瞳を見て、我が黒き眼をキラキラと星空のように曇りなくすると、ぐに見詰めてやったのだ。

「そ、それはそうですがぁ……うぅう……」シャーロットの顔は真っ赤になっていた。その様子は童顔も相まって、二十九歳とはまったく思えない。

 ――俺の妻が可愛すぎて辛い。

「どうかしたのか? シャーロットのおま×こ、舐めさせてはくれないのか?」

「う、うぅう……わ、わかりました……、ですが……」

 と彼女が逡巡しつつも許してくれた体位は――、

「――――」

 あまりの光景に俺は呆然としてしまった。シャーロットが取ってくれた体位とは、四つん這いであった。この場合は、上半身はせって形良く豊満な白尻をツィンと上げた、交尾を待つ猫のポーズ。

 ――このままブチ込んでしまいたくなる。

 だがそれではイケナイのである。紳士な俺は、まずは自分のホワイトソースで汚れていない生ま×こを、お口で味わうのである。まあ、単に自分のものを舐めたくないってのもあるけれど。

 しかし、シャーロットはどうしてこんな……。ん……?

 と、よくよく見れば彼女はか細く震えているようだった。

「シャーロット、怖いのか? 昨日シただろ?」

「い、いいえ……、怖くはありません……」

「それならなんで……」とは言ったものの、その答えはさっきからわかっていたことだったと気がついた。

「恥ずかしいのか?」

 ピクンッ!

 と、尻が跳ねた。あんまりにも可愛らしいのでよしよしと撫で回してやった。

「あ、ああぁ……」

 くねくねと腰がくねるのがたまらない。優しく、そしていやらしく撫でつつ、もう一度確かめる。

「恥ずかしいんだな?」

「は、はい……」

「どうして? 昨日はここまで恥ずかしがってはいなかったじゃないか」

 排泄器を見られる恥ずかしさがあっても、ここまででは……、と思えばピィンときた。

「エッチなことをされるから?」

「あ、あぁあ……」

 正解らしい。良かった。シャーロットが後ろを向いてくれていて。きっと見せられない顔をしてしまっていたと思うのだ。

「へぇ、たとえばこんなこととか?」

 もしゃもしゃと濃いめなプラチナブロンドアンダーヘアを掻き廻してやった。ついでに引っ張ったり。

 ――おお、ビラビラがヒクヒクして、おつゆが垂れたぞ。いいぞ、俺がシャーロットを開発していってるみたいで、滅茶苦茶昂奮する。

「ちゅっ」――嗚呼、やっぱりイイ匂いで美味しい……。

「あぁんッ! デズモンドさまぁ、や、やぁあ……っ」

「やぁあ、って言っても、シャーロットのここは物凄いヒクヒクして、もっとシて欲しいって言ってるぞ? ヒクヒクしすぎて、まるで喋ってるみたいだ」

「いやぁあああッ!」

 ――うぉッ! と、ビックリしたぁ……、誰かに聞かれてたら有無を言わさず通報されるレベルの悲鳴だぞ。特にあのキャスリンとかいうメイドに見つかったら、つぶされていたところだ。

 こう――、クチャっ、と。

 ぶるりと一つ身震いをして、俺はそっと尻を撫でてなだめてやることにした。

 すりすり。

 ――ウン、すべすべとしてもっちりとしてカタチも良くって非の打ちどころのない良いお尻だ。

「どうしたんだ、シャーロット。昨日よりも恥ずかしがっているようだが、もしも本気で嫌ならば止めておくぞ?」

「う、うぅう……」

 そう言うと彼女は唸りを漏らしたが、これはマジでま×こが唸っているみたいだ。ミルキーピンクの綺麗なお肉がヒクヒクとして、俺の方もま×こに話しかけているみたい。

 ――いや、そうしてみよう。

「俺にま×こを舐められるのは嫌か?」とま×こに喋りかけてみた。

「嫌ではありません。な、舐めて欲しいです……」

「ぺろっ」

「ヒィンッ!」

 ああ、しまった。本当にま×こが舐めて欲しいと語りかけてきたようだったから、思わず舐めてしまった。自重自重。

「すまない、思わず。愛おし過ぎて

「ふぁッ、はぁんッ、んぅう……」

 ――うぉお、ビラビラがヒクヒクってして、お蜜のお代わりだ……。啜りてぇ……。でも、まだ、我慢……。だけどシャーロットって、本当にこういう言葉に弱いよな。可愛らしくって俺は好きだけど。

 しかし、舐めて欲しいって、さりに言われたい言葉の一つが叶ってしまった。

「な、舐めてはいただきたいのですが……、は、恥ずかし過ぎて……」

「どうしてだ? 何かあったのか?」

 ヒクつく淫裂をマジマジと見詰めてやった。ヒクつくたび、コプコプと新しい愛蜜が粘り気も白みも増して溢れてくる。

 ――勿体ない。

 しかしそれ以上は我慢し、ためらいつつもま×こがヒクヒクと語ってくれたことによれば、

 昼間、俺にされたことが本当に気持ち良かったのかといてきたキャスリンに、シャーロットは実技で教えてやろうとしたらしい。

 何その百合百合、滅茶苦茶見たかった。だけど、それって――、

 案の定、昨夜の俺たちの痴態をメイドはクローゼットに隠れて見ていたんだそうだ。怖いよその仕様。歯の浮くような台詞を連発していたことが、すべて筒抜けであったことはいただけなかったし、下手したらキャスリンの手にかけられていた状況に、俺は心胆を寒からしめられた。

 やはりベッドはキリングフィールドであったようだ。

 ひとまずは、恥ずかしさよりも戦場から生還できたことを悦んでおくとしよう。

 結論としては、シャーロットはそこでキャスリンの女性器を見てしまい、そのあまりの淫らさに、自分も同じ形をしているであろうことに気がつき、そして、それを知らずに俺に弄り回され覗かれ、更には舐め回されたことに改めて羞恥を抱いたということだ。

「で、ですから、舐めたり弄ったりしても構いませんが、見られているということを意識させないでくだされば……」

 だから顔も舐めているところも見えないこのポーズなのか。何それ、ごちそうさまです。だって、この方が、よけい敏感に俺を感じられるだろうから

「ちゅっ」と、俺は零れていた牝蜜を吸い込んでしまった。

「ひゃああンッ!」

「ぢゅッ、ちゅっ、べろべろべろべろ……」

「や、やぁあああンッ! デズモンドさまぁ……、駄目、駄目ですわァッ……、気持ち、気持ちが良すぎてェえッ! おま×こ、気持ち良いのですわぁあッ、はんんんンッ!」

 お利口だ。昨日教えたことをちゃあんと学んでいてくれた。

 だけど、

 ――そんなことを言われたら止まれるワケがないじゃないかぁッ!

「じゅッ、ぢゅるッ! べちゃべちゃべちゃべちゃ、ぢゅるるるるるるぅ……」

「アッ! ひぃアッ!! や、やらぁああッ! デズモンドさまの唇が吸いついてぇッ! 舌が、おま×この中でうねうねしてますのぉッ! キモチイイですのぉオっ! はぁああア~~~~ッ!」

 俺はくねくねと尻を振って身悶えるシャーロットに唇を押しつけ続け、もはや滾る劣情のままにおま×こ汁を味わわせていただいた。口の中が甘酸っぱい蜜汁でコーティングされたようになってしまい、口の周りだって卑猥にべたべただ。それでも、啜っても啜ってもシャーロットのいやらしい汁は溢れ止まず、俺は股間をフル勃起で猛り続けた。

 ――ってか、今更だけどシャーロット、俺のことをさま付けで呼んでるッ!?? えっ、何? もしかしてこの娘、昨日の今日で堕ちたの? 俺、ほぼ初戦でこの人妻堕としちゃったのッ!?

 …………。

 うぉおおおッ! 昂奮するゥうッ!

「ハァッ! ぁあああああ~~~~ッ!」

 俺は時折陰唇の上でヒクつく窄まりにも舌を這わせ、匂いも嗅ぎながら猛りまくった。お尻の穴だって、シャーロットのものであれば嫌悪感を抱くどころか欲しいと思ってしまっていた。だが、それはおいおいの愉しみとして取っておこう。それに、おま×こ以外の淫語だって教え込まないとな。

 ――愉しみすぎるぜ、ぐふふ。

 そうして、ようやく衝動が収まってくれたころには、

「ハァ、あぁん……、デズモンドしゃまぁ……」

 尻を掲げたままの二十九歳の美女が、はひはひとしていた。だがこれなら、

「シャーロット、今はどうだ? 恥ずかしい? それとも、気持ち良い?

「気持ち良いでしゅわぁ……」

 よしよしと俺はほくそ笑んだ。

「シャーロット、恥ずかしいよりも、気持ち良いを求められるようになろうな」

「は、はひぃ……」


     3


 「あぁッ、アンッ、はぁあああああンッ!」

 四つん這いのシャーロットをクンニでたっぷりとイかせてから、俺は後ろから挿入して腰を振り始めた。先ほどよりはもう少し尻を高くしていただいて、

 ぬぶぅっ

 と挿入し、そのまま豊満な尻肉を容赦なく揉み捏ねながら、力の限りに抽送を繰り返す。

 ――うん、正直まだまだ俺の腰の入れ方は未熟だと思う。だが、これから何度でも何度だって、シャーロットとヤって上達していくのである。

 むちむちとした尻肉を揉み捏ね、パンパンと腰を突き入れていった。

 肉惑的な双臀はもっともっとと誘うように波打ち、ヌヂュッ、ヌボッ、と出入りする肉棒は離れ難く絡みつく媚肉を引き出し押し込み、押し込んでも引いても、熱い牝果汁がジュブリと溢れてくれた。

 しかし、こうしてはげしく腰を振っていれば、掻き混ぜられた愛蜜って泡立つもんなんだな。俺の黒の陰毛も、シャーロットのプラチナブロンドの陰毛も、淫らな白泡がこびりついてますますそれが泡立っていく。

 ずりずりとシャーロットの肉道を探索し、絡みつく肉襞のうねりにウットリとしながらも、こうか、こうがええのんか、とつたないながらも腰の振り方を工夫して擦り立ててヤった。彼女は腹側をゴリゴリと擦られるのが善いらしかった。

「ハァッ! アぁアンッ! そこぉ、そこですわぁッ! デズモンドさまぁ……、気持ち良いのですわぁッ! ハンッ、あぁああああンッ!」

 グチュッグチュッ、パンッ、パンッ!

 領主夫人の寝室には淫らな音とむせび啼く女の嬌声が響き渡り、淫猥で濃密な薫りが満ち満ちていた。

 これは雄も雌も淫らに狂わせる芳香だ。

 キュンキュンと膣襞に締めつけられ、腰を打ち込むたびにパァンと汗の雫が飛び散った。

「シャーロット、自分からも腰を振ってみてくれ」

「はい、デズモンドさまぁ、こうですかぁ? ンッ、んはぁンッ!」

「おぉお……」

 彼女、やっぱり淫乱を秘めていた。元から腰をくねらせてはいたけれども、自分から意識して振らせればすぐに搾り取られてしまいそうな蠢きを魅せてくれた。それに、弱点も丸わかりだ。

「シャーロット、さっきからここばっかり擦れるように尻を振ってるだろ。ここがイイのか?」

 ぞりぞり。

「アッ、あぁあああンッ! ダメェ、デズモンドしゃまぁ、そこ、そこが善いのですわァ……はぁぅッ!」

「くぉッ!」――メッチャ締まった。

 これは諸刃の剣だな。でも、この可愛らしい妻が善がってくれるならば――一向に構わんッ!

 ――ってか、ヤろうと思えば魔力を廻して復活できるし。

 連続早打ちクィックドロウも試してはみたいけれど、今は持続力を鍛えておきたい。俺はグンッと根元まで腰を押し込んで、尻で「の」の字を書くようにして腰を回しだした。

「アッ、ふぅんっ、デズモンドさまのおち×ぽに、わたくしのおま×こが掻き混ぜられてますわァ……、気持ち良いのですわァ……」

 ――おぉう、シャーロットのやつ、逆回転で対応してきやがった。ってか、ほぼ実戦経験ゼロの俺なんて、このにすぐに追い抜かされるんじゃあ……。

 ――ぶるるっ。

「負けるかッ」

「ひぃアンッ!」

 ぐぃいっ、

 と更に深く腰を押し入れて、肉先で子宮口をゴリゴリとヤってやった。あられもない声で啼いて確実に効いてはくれているのだけど……、ギュギュンと膣肉が締まって、

 搾り獲られるぅ……。

 子宮口も狙い澄ましたように鈴口へと吸いついてきて、シャーロットの女の肉体は俺の精を子宮にまで吸い上げようと、躍起になっているようでもあった。しかし、後背位と云うものは支配欲、征服欲がムキムキと満たされていく気がする。男がヤりたがって、女が嫌がる理由もよくわかる。この、操縦している感覚がたまらない。

 トントントントン、

 と小刻みに腰を動かして、俺はコリコリとした奥のそいつに、更に振動を与えてやったのだ。

「アッ、やぁあッ、デズモンドしゃまぁ、しょんにゃ、赤ちゃんのお部屋、コンコンされたらぁ……、気持ち良い、気持ち良いぃ」

 くくく、善し善し、と俺は肉棒をますます固くしてほくそ笑んだ。

 ――しかし、

「気持ち良い……でしゅけどぉ……ごめんにゃさい、わたくし、孕めにゃくて、ごめんにゃしゃいぃ……」

「え……、シャーロット……?」

 彼女は、本気で泣いているようにも思えた。

「ちょっ、どうしたんだッ! な、なんでッ……?」

 俺、調子に乗り過ぎた……?

 慌てふためく俺だったけれども、――そうか、と気がつくことは出来た。

 彼女にとって、子供が出来ないとは、それほどのトラウマなのか……。

 ――そうだよな、この国の貴族って、引くほどの男尊女卑だもんな。農民だと労働力としてまだ違うみたいだけれど、貴族で子供を産めないってなると……。

 劣情にかまけてヤったことだったけれども、子宮口を叩くことで、同時に彼女のトラウマをも刺激してしまったらしかった。自己嫌悪の嵐が吹き荒れる。だが、それでも、それだけではない、忘れていてはならなかったものも膨れ上がり出していた。

 そんなの、許さない。デズモンド・ダムウィード男爵――俺は、俺のシャーロットがこんな風に泣くのを、決して許してなんてやらないのだ。そう、俺はずっと彼女を見ていた。

 こんな辺境の領地へ、ただただ政治の道具として――しかも、心の傷を抉られるような使われ方で送られてきた由緒正しい名門貴族の彼女を。女性は子供を産む道具としか思われていないこの貴族社会で、それは真綿で首を絞めるよりもなお悪い。緩慢に心を殺す――ただただ死を待つだけの牢獄だ。現実に目の前にある分、地獄よりも性質が悪い。

 デズモンド・ダムウィード男爵――かつての俺も、今の俺も、彼女の力になりたかった。

 まあ、前世の記憶を取り戻すまで八年、何も出来なかったワケではあるのだけれど。記憶を取り戻しても、彼女の反応があまりに可愛らし過ぎて、だいぶ劣情の方に流されてはしまっているのだけれども、――それが俺の気持ちだった。だから俺は前世の記憶なんてものを思い出したのかもな?

 俺は、これに彼女が反応してくれるかわからなかったけれども、彼女にかって、汗ばむ肌を重ねながら耳元に唇を寄せた。汗ばんだ彼女の髪の香りが鼻に甘酸っぱく感じられて、この女性ひとを絶対に悲しませたくはないと思った。

 しかし、これは妙手か、悪手か。まだ定かじゃない。でも、彼女が泣いたままでいるよりは、俺が【火球ファイアーボール】で焼き殺されてしまった方が、とてもとてもマシだとは思うのである。……まあ、怖いのは確かだけれど。コツンコツンと肉先で膣奥を小突いてヤりつつ、

「聞いてくれ、シャーロット、俺はここに俺たちの子を宿させたい」

「は、はぃい、ごめんなしゃい……」

「いや、俺はそんなことを言いたいわけじゃない」彼女を抱きしめる腕にギュッと力を籠めた。「シャーロットが子供が欲しいのなら、俺はどれだけでもシャーロットを抱くし、気持ち良くさせて、中出ししまくるつもりだ」

「あぁ、嬉しい、デズモンドさまぁ……」

 俺だって嬉しい。そして、次の言葉を言うのは滅茶苦茶怖い。

「……でも、俺は、正直、シャーロットに子供を産んで欲しくはないかも知れない

「え……?」

 その瞬間、ピシリと空気が凍り、ひび割れたような気がした。

 ――怖ぇえ、怖ぇえよぉ! で、でも、負けるかァあ……。

 奮い立て、チキンハート、俺は、ケダモノになるのだッ!

 グンッ!

 と腰を漕いで、

 ズンッ!

 と膣奥へと重たい一撃を喰らわせてやった。

「はぁあああンッ!」ひび割れた空気に甘い嬌声が浸透する。

 シーツにひしゃげた豊満な乳肉を掬い上げ、ぶっくりと膨らんでいた乳首をクリクリと扱きたててやった。

「アッ、ハァンッ! デズモンドさまぁ、そんな、ンッ、ハぁアンッ!」

 善がり啼き、抗議するどころではない彼女の耳へと、出来る限り甘く、浸透するようにして囁き込んでヤる。より這入り込むように、ペロペロと、耳の溝を、耳の穴を舐めホジり、甘噛んでもヤるのである。

「だってさ、子供が出来たら、俺がシャーロットを独り占め出来なくなるじゃないか

「ふ、へぇ……?」

 クニクニと勃起乳首を扱いて引っ張れば、甘ったるい声がビンビンと艶めいて、キュンッ、と膣襞が俺を抱きしめてくれた。

 ――おくぅッ! 駄目だ、まだ我慢だ。全部を、伝えきるまでッ……。

「このおっぱいも」

 もみもみ。

「この乳首も」

 クリクリ、クニクニ。

「ここだって」

 腰をズリズリとやって奥を小突き回してヤった。

「全部俺のモノだ。シャーロットは誰にも渡さない。たとえ俺の子供にだって。シャーロットがどうしても子供が欲しいって言うのなら、俺がシャーロットの赤ちゃんになってやる!」

 それはイケナイ扉だって思ったけれども。

 それでも、溢れ出した俺の想いは止まらなかった。

「それが俺の気持ちだ。シャーロットが赤ちゃんが欲しいんだったら、毎晩でも抱いて孕ませてやる。孕むまで抱きまくってやる」

「ここにな」と意識させるように、コリコリと子部屋をノックしてやる。彼女の嬌声は、もう啼かせている俺ですら聞いてはいられないほどに蕩けていた。このまま腰を振りたくっても良かったけれど、最後まで……、

「それでもしも出来ないんだったら、俺が君の赤ちゃんになるし、俺をシャーロットの赤ちゃんにして欲しい」

 ――ウン、自分でも何を言ってるんだお前って感じだったけど、彼女のためだったら、悦んで赤ちゃんにも道化にもなってやるのだよ。

 甘えるように締めつけてくれる膣襞に、ずりずりと腰を動かし、俺からもたっぷりと甘えてやった。手つきだって、いやらしく欲しがるようにして豊満な乳房を揉み捏ね、お乳をくれとばかりに乳首をつまんで搾るようにしてやった。

 まるで猿の赤ん坊のようにしがみつきながら、俺は自分の肉体からだで彼女を揺すぶった。

「アッ、ハァッ、あなたぁッ、そ、そのようなことは、貴族の……男とあろうものが、言うべきお言葉では……あぁんっ」

 ――ごもっとも。しかし、

「良いんだ。君のためならば。きっと――俺は、そのためにここに転生し生まれてきたんだと思う。君を、愛するために」

 我ながら臭いか? もしも今日もメイドがクローゼットに潜んでいて、聞かれていたとすれば、悶絶死、恥ずか死するのは確実だ。だけど、それ以上に、シャーロットに伝えることの方が重要だ。

 ――って、

「うぉおおおおおッ!?

 ギュギュキュンッ!

 と媚肉が締まり、まるで膣でバキュームされてるんじゃないかってほどの搾り上げが来た。と同時に、俺の腕の中でシャーロットはビクビクッ、ガクガクッと、大丈夫なのかこれ、ってほどに痙攣したではないか。

 ぷしゃあっ、ぷしゅぅっ!

 と蜜液が噴き出し、苛烈な膣の蠢動が止まない。

 ――お、おぁあ……、も、駄目、我慢できない……、このままじゃあ、出、でるぅうッ……。

 しかし俺は、もうちょっとの我慢だ、と踏みとどまるのだ。

「デ、デズモンドさまぁ……、はぁッ……」息も絶え絶えな彼女。

「な、なんだ……?」――ホント、大丈夫か?

「ンぅっ!」

 ぶるっと震えながらもシャーロットは、

「そ、それは、わたくしが一番憧れていた言葉だと知っての狼藉ですの? そんなことを言われてしまえば、子供、欲しいのに、それよりも、デズモンドさまの方が欲しくなってしまうではないですかぁ……た、たがえたら、許しませんのよぉッ! アッ、はぁアッ!」

 後ろから見える彼女の耳は、うなじまで真っ赤だった。

 俺は、顔がほころぶのを抑えられない。

 耳元へと、唇を寄せてやった。

「もちろんだ。だって、俺はシャーロットを愛しているから」

「んぅうううッ!」

「おぅうッ!」

 ギゥウンッ! と媚肉の締めつけが強まった。俺は、もうッ――、

「駄目だ、出るッ!」

「くださいませぇッ! デズモンドさまのお種を、わたくしにぃ……、お種を、ちょうだいしたく存じますわァッ! はぁあああああ~~~~ンッ!」

「ぉうううううう~~~~ッ!」

 牝の雄叫びに合わせて俺も吠えた。どぶどぶと、金玉が空っぽになってしまうのではないかと思うほどの射精だった。激情のあまりに魔力をありったけ性器に回して、それで種付けをしたようでもあった。

 シャーロットは熱いとか逞しいとか、ドクドクしてびゅるびゅる這入ってきましゅのぉとか、そんなことを言って。俺は煽立てられるがままに、力尽きるまでシャーロットの胎に精を注ぎ込んでいた。ヒクヒクと小刻みに痙攣するシャーロットにしがみ付くようにしながら、俺は彼女もろとも倒れ込んでいた。

 俺たちは、二人して快楽に堕ちていた。

 そして、俺は魔力を使い果たしたようだったけれど、それでも、彼女は孕んではいない様子ではあった。もしかすると、俺は彼女を孕ませられないのかも知れない。でも、だったら、その分目いっぱい腰を振ってシャーロットを愛して、可愛がってやろうじゃあないか、と思うのである。だって、さっき言ったことは本心なのだから。

 そうして俺は彼女を抱き締め、彼女と共にでいねいのような眠りに就く。

 ――嗚呼、気持ち良い、君を絶対に離さないぞ、シャーロット。

(――わたくしも、あなたさまを離しません、デズモンドさま……)

 俺たちは、二人して、文字通り一つとなっていた。