「奥様を玩べば、私が許しません」

 ――ぞくり。

 私の背中がざわざわと粟立ってしまった。妻よりも三歳年下の美女メイドの冷たい吐息が耳元へと沁み込み、ますます愚息は勃っきしてしまうのだ。

 だが、兎にも角にも私は、妻の寝室の鍵を手に入れた。


     ◇◇◇


 うぉおおおおッ! やったー! 手に入れたー!

 とは思わず小躍りしたくなる衝動をおさえつけた。もしもそんなことをすれば主人は乱心したとか何とか言われて、地下牢にブチ込まれてもおかしくはないからな。

 ――あるんだよ、ここ、地下牢……。怖ー、貴族、怖ー。流石は領主の屋敷

 そう、何を隠そう今世の俺は二十八歳にして、文字通りの一国一城の主であって、領地を持つ領主様だ。って言っても、俺の領地で人の住んでいるところは猫の額ほどだけど。

 記憶がハッキリと戻ったのは先日のことだったが、どうにも、その前からこのデズモンド・ダムウィード男爵には薄らと前世、現代日本の記憶が残っていたらしく、そいつを使って農地改革、新製品作成などにそこそこ貢献していたようだ。おかげで、貴族でも三男坊という、本来ならば日の目を見ることのない立場でありながらも、俺は領主の地位に納まっていた。

 この、そこそこって云うのがミソだ。あんまりにも優秀であればもっと取り立てられることも、或いは妬まれることもあっただろう。しかしそこそこ。そのおかげで格別大きく引き立てられることもないし、叩かれるほどにも頭は出ていない。

 とはいえ、俺の実家のダムウィード家からは「余計なことはしてくれるな」って気配がビンビンに漂ってきていて、一応の領地は与えられたものの、我が領地《アルドラ》はあからさまな〝僻地〟だ。

 一応隣国と接した国境地帯ではあるものの、領地の一部には峻厳な山脈が横たわっていて、向こうからもこっちからも人の行き来がない。それゆえ商業的な発展の兆しさえ無い。仮に隣国と戦争になったとしても、敵兵すら来そうに無い。

 そんな無い無いづくしのクソ田舎だった。

 なぜこんな冷や飯待遇なのかというと、どーにも俺のやってきた農地改革とか新製品作成は、他の貴族からは〝異端〟に映るらしい。――俺の貴族らしからぬ黒髪黒目のふうぼうも相まって、『ダムウィードの異端児』なんてロクでもないあだ名まで付けられている始末だ。

 それでも俺は貴族社会の中では、下級貴族の一部に人気もあったし(〝異端〟な農地改革にさえすがろうとするほど困っていたところを助けたからで、別にめっちゃ人望があるとか、そういうわけじゃない)、あまりに放置して変な貴族に目をつけられたり、或いはマジでヤバい貴族に協力するようにでもなったら、善良な小貴族であるダムウィード家としてはたまったものじゃあない、というのが実家の本音なのだろう。

 と言うワケで、これ以上目立たぬように、この《アルドラ》という僻地に縛りつけるため、俺は領主に任命されたわけだ。しかも我が領地は、もともと俺の実家であるダムウィード子爵家のものですらない。ウチよりも格上のテラス伯爵家から、次女であるシャーロットをめとるという条件のもと俺に与えられた土地なのだ。

 ちなみに爵位の序列は上から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵。更にダムウィード家は貴族社会でも新参者。由緒正しいテラス伯爵家の次女を、僻地とはいえ領地付きで与えてもらえるとは、ダムウィード家と俺としてはむしろ平伏して悦んで然るべき……なのだが、エゲツない。

 何せ彼女は、子供が産めないのだ。――まあ、この世界、魔法はあっても科学はまだまだ発達していないようだから、医学的根拠があるわけではないのだけれども。

 シャーロットは前夫との結婚生活の間に子が授からず、離縁させられ出戻ったという経歴がある。そんなバツイチの彼女を俺に嫁がせるってことは、お前の子にこの領地は継がせんぞ、と言うテラス家の真っ黒い笑顔のメッセージ。

 側室の子を跡継ぎにすることは出来るけれど、そんなことをしたら〝え、何お前、うちのシャーロットがまだ子供を産んでないでしょ? もしも先に側室が産みでもしたら、うちの娘が可哀そうだと思わないの? ――テラス伯爵家の次女が〟と強烈な圧力を彼女の御実家テラス伯爵家から受けるに決まっているのだ!

 俺の実家としても、俺が領主としてシャーロットと結婚するのは扱いに困る三男を処分できて、テラス伯爵家とのつながりも持てる一石二鳥の話だし、テラス家としても出戻りの困った次女を嫁に出せるなら、クソ田舎の領地くらいダムウィードの異端児にくれてやっても惜しくない、ということなんだろう。

 これが両家の総意。

 貴族、怖ー。

 大事なことだからもう一度言おう。

 貴族、怖ー。そしてうちの実家さいあくー。

 まあ、貴族であり領主サマであることで、最低限の、食うには困らない税収をもらっているから(俺の農地改革も効いたしな)、俺としては今の生活に文句はないのだけれども。別に絶対に子供を残したいとか、ジャンジャンバリバリ出世したいなんてことも考えていやしない。だから問題はないのである。

 何よりもシャーロットがいれば良いと俺は想っているから……。

 ……まあ、あんな感じで夫婦仲は氷河期なのだけど。

 しかし!

 前世の記憶をハッキリと思い出した俺には妙案があった!

 それは!

 ドゥルルルルルルル、

 ジャンッ!

 快楽で妻を落として、仲なおりだっ!(力いっぱい)

 普通に考えれば、こんなのは童貞の妄想だ。だが、俺がそう思うのにも理由があったのだ。それは、

 ――この世界、エロスがないのである

 つまりは性欲がないのであって、果てには性感もないのである。何を言っているのかわからないと思うが、実際問題そうなのだから仕方がない。ただし性欲はなくとも繁殖欲はあって生殖は行う。そして情愛とでも言うべきものは親子でも恋人、夫婦でも存在し、そうやって家族のつながりは保たれる。

 それなら性欲も性感もない状態でどうやって子供を作るのかと言えば、

 ローション使って突っ込んでビュッ! というのがノーマルな方法らしいのだ!

 なんたることか!

 そしてく言うこの俺、デズモンド男爵とて、結婚して数回シャーロットにトライしてみたものの、ヤり方は同様であった。

 ――なんて勿体ない!

 ――なんて嘆かわしい!

 薄っすらと前世の記憶があったクセに!

 それに、シャーロットとの数少ない営みを思い返してみると、シャーロットは下半身だけを出して上半身は肌を隠していた。そして抽送をして喘いだかと言えばそれもない。

 何せズボッと挿してちょっと擦ったらびゅるっと射精ちゃうのだから。

 …………。

 ――違う! 違うんだ! 俺が早漏ってわけじゃあないんだ! 違うったら違うんだッ!――コホン、すまない、取り乱した。

 しかしそれも本当なのである。

 記憶を取り戻した後、ためしにそのローションを使ってオナニーをしてみたのだが、自分で加減を調節できるはずのオナニーですら、いきなりびゅるっと射精てしまった。使わないときはそんなことはなかったのに。そしてそのローション、おにんにんが小さい状態でも塗ればむくむくっとっきさせてくれたのだ。

 女性にも、きっと女性器を広がりやすくする、痛みを失くす等の効果があるに違いない。そして裏を返せば、この世界の男性はそのローションを塗らなくては勃起しないという、異世界人総非勃起状態であったのだ。

 とまあこの世界の性事情はそんな様子であって、しかしハッキリと記憶を取り戻した後の俺は、性欲も性感も復活していたのであった。つまりローションを使わなくても勃起したし、シコシコすればちゃんと気持ち良かったのである。

 俺のオナニー事情なんて知りたくもないだろうけど。

 つまり大事なこととしては、記憶を取り戻した今の俺は性欲も性感もあるエロチート状態! だからこそ、俺は期待するのである。性欲も性感もあるこの状態の俺が女性を抱いたなら、と。そして性欲も性感もなかったのならば、シャーロットは完全に無知状態。

 ――ぐふふふふ。

 え? 流石に希望的観測が過ぎる? ……まあ、それは正直否定は出来ないのだけれども。だけどあんなエロい妻がいるんだぞ? 性的無知で。そりゃあヤるだろ! ヤらないワケがない!

……それに、俺には他に期待していることもあったのだし。

 そして記憶を取り戻してから数日というもの、俺は入念に準備を重ねてきた。シミュレーションとか、シミュレーションとか! だから数日かかったのは、数年来交渉がなく、そして日頃から冷たい扱いと冷たい眼を向けてくる妻に対して、前世では童貞であり今世ではずぶっと挿してびゅっ以外の男女のつながりをらない俺がおくしていたからでは――決して、決してないのである。

 兎に角、だから俺の気分は無知な人妻の寝室に忍び込む童貞なのである。

 ――嗚呼ああ、愉しみだ。


     2


 約束通り、俺は日が暮れてからシャーロットの部屋を訪れた。

 だけどナニ? この難易度。

 鍵を開けるときからもうすでに心臓はバックバックだったってのに、開けた途端ふんわりと俺の躰を包み込んで襲いかかってきた芳しい美女の芳香。いくらこの世界に性欲がないからといって、このふくいくたる女の薫りを嗅ごうものなら男の肉体が勝手に反応しないワケがない(反応しないこの世界の男たちが信じられない!)。俺は彼女の寝台まで、前屈みでぎこちなく進んだのであった。

 そして寝台には極上の美女が、俺の子種を受けるためにネグリジェで待ち構えていてくれるのである。そんなの勃起しないわけがない! 相変わらず甘いイイ匂いがしているし、彼女の呼吸に合わせて上下するふくよかな胸の膨らみには眼を奪われた。

 俺は眼を爛々と輝かせて、色々とはち切れそうになっていた。

 ちなみに俺の容姿は黒髪黒目のイケメンだ。この世界の貴族はだいたい金髪青目だというのにこの容姿。今思えば転生者ならではの特性なのかも知れなかったが、〝異端〟呼ばわりされる理由の一つにもなろうというものである。だがこのイケメン具合、前世の記憶を思い出してしまってからしばらくは自分自身でありながらも鏡を見ると殴りたくなってしまっていた。ちなみに高身長。死ねば良いのに、俺。

 と、そんなイケメンと美女の夜のかいこうであったのだけれど――、

「本当にいらっしゃったのですね」

 シャーロットはおっくうそうどころか殺意すら感じられるほどに睨み付けておられます。ヤベェよ、セックスよりも先に命の危険がヤバくてドキドキしてしまうよ。俺は平然を装いつつ、妻の目を見つめ返す。

「当然だ。妻に嘘を言うわけがないだろう? 君のような美しく魅力的な妻に……」

「わたくしを馬鹿にされているのですか?」

 ギンッ!

 視線って、きっと人を殺せるよね? だが俺は負けない!

「そんなことがあるはずないだろう。私は本気で想っているのだ」

「…………」

 怪訝そうではあるものの、先ほどよりも険は取れているように思われた。何せシャーロットは、性欲のないこの世界でも、絵物語のロマンスには憧れていたのであったから。簡単に言えば、王子とお姫さま的な物語だろうか。だからこそ、甘い言葉には弱いのだ。

 この情報を得るために支払った対価は、ドア代と俺の寿命数年分だった。

 以前、絵物語を読んでいる彼女に偶然出くわしてしまった俺は、悲鳴とともに【火球ファイアーボール】を投げられた。いやいや俺がノックしたら、入っていいって言ったのは君の方じゃないか! キャスリンだと勘違いしたのも君だし、寿命が少なくとも五年は縮んだわ!

 ――閑話休題。

「そこにローションがありますので、さっさと塗ってさっさと終わらせてくださいませ」

 と彼女は面倒臭そうに言うのである。

(意訳)わたくしは全然乗り気ではありませんが、あなたが子作りをしたいのであれば、さっさと勃起して突っ込んでしてくださいませ。

 なんという生オナホール宣言! だがしかし、今夜はもちろんローションなんて使ってやるつもりはないのである。期待にはやる俺の心臓、ふるえるぞチキンハート!

 俺は寝台の彼女へとかった。

 途端、瞠目してもすぐにッ、と睨みつけてきた極上の美女。無理矢理スるような趣味こうはなかったし、無理矢理スるつもりはなかったけれども、これはナカナカ――悪くない。

やはりわたくしを辱めるつもりでしたか」

 ――え?

 やはりって、……俺、鬼畜認定されるようなことした覚えがないのだけれども? それに辱めるつもりはない。いや? 辱めるってことにはなるのか?

「ローションは使わない」

 そう告げればハッとした顔で、彼女の右手に集まり出す不穏な魔力の奔流。

 ――ヤベェッ! この妻ガチで夫を殺そうとしてるッ!? 生命の危機を感じた俺は、咄嗟に彼女の唇を唇で塞いでいた。

「ふぅッ! んむぅうううううッ!」

 暴れるシャーロット。暴れれば暴れるほどに俺もシッカリと彼女を捕まえて、固くなった股間を押しつけて唇を離さない。

 ――うぉおおおおッ! 唇、柔らかッ! 胸も当たってるしイイ匂いだし、ヤベェ、昂奮し過ぎてこっちの方で殺されそうだぁ……。

 まあ、ここで唇を離せば即刻魔力を練って燃やし尽くされるに違いなかったのだけれど。ひとまず最初の魔力は霧散したが、いまだにここはキリングフィールド展開中。私は焼死よりも腹上死を望む! だから俺は藁にも縋るような気持ちで彼女の唇を吸い続けた。

 頼むっ! 感じろっ! 感じてくれぇっ! エロスチートよ、発動しろぉおッ!

 だが、キスで押さえ込むなんて初めてだし、このあとどうすればいいのか分からねえ!

 と、いうワケで、破れかぶれにシャーロットのぷるんぷるんの唇を舐めてみることにしたのであった。流石に一気に舌を突っ込めば噛み切られそうだ。焦るな、ゆっくりやるんだ――。

 ペロペロ……。

「ふぅッ!」と彼女の肢体は跳ねた。ピクピクとしてくねり、しかも確実に甘くなっていく吐息。

 ――えっ? もしかして滅茶苦茶効いてる? マジかよ。実戦経験ゼロの俺のキスで、こんなに……。マジで俺、エロスチート持ち? 転生者特典? じゃ、じゃあ……。

 好奇心、性欲は抑えられやしなかった。ぺろぺろと妻のぷるんぷるんの唇を舐めてから、

「はむ、はむ……」

「ンぅっ、ふ……」

 ――おぉっ、力がヌけてきたぞ!?

 んじゃあこのまま……、唇の隙間をコツンコツンとノックして、いける、いけるよな!?

『おじゃましまーす……』

「んふぅッ! ンぅうッ……!」

 ――おぉおっ、これがシャーロットの中の味……美味しい、甘露である!

 ぬるぬると歯茎を擦り歯を舐め回せば、彼女は顔を真っ赤にさせて涙目。みるみるうちに力は抜けていって、これならもっとイけるんじゃねぇのかと、恐る恐るでありながらも歯の隙間へと舌を這わせれば、彼女の方こそ恐る恐るといったていで、ソッと歯の隙間を開けてくれたではないか。

 この妻、可愛すぎた!

「んぅうううううッ!」舌に舌で触れた途端、彼女の肉体はビクビクビクッ! と身悶えた。そんな反応をされれば止まれるワケがない。俺は野獣だ! ヤリチンだ! 今解き放てビーストハートッ!

 獣欲に任せるがままに彼女の肉体を掻き抱くと、その舌を乱暴なほどにヌルヌルと味わった。温かい女のぬかるみに昂奮し、股間の膨らみを擦りつけるようにして押しつけ、彼女の唇をキツく吸い上げた。そして彼女を求めて躰をうねらせれば、なんと、彼女の方こそ俺の背中に腕を回して縋りついてきた!

 鼻息荒く口内を蹂躙しても、シャーロットの方からも俺を求めるように、舌をうねらせてくれて――嗚呼、もうたまんねぇ……。仄暗い劣情のままに唾液を注いでやったのだ。

「ンぅ……、んく、……コク……、ちゅ……」

 ――おおお、吸ってくれる。いいぞ。たーんとお呑み。

「んぅ……ン……ンク……」

 ――うほぉおおッ! すげぇ吸いついてくれる! マジか、マジなんだなッ!?

 もはやこれだけで愚息は暴発しちまいそう。しかし必死で我慢しつつ、口内へと彼女の舌を招いて「ちう、ちう」と吸い、おねだりをしてみた。

「ふぅ、ん……、ちぇ……」彼女は俺に唾をくれた。しかも、溜めて。

 その甘すぎる官能に誘われるがまま、無我夢中で可愛らしい年上妻の媚蜜を吸いまくった。この蕩ける甘美感は、まででも吸っていられる!

 十分くらいだったろうか、俺たちはお互い夢中になって舌を絡ませ、唾液を呑ませ合う陶酔感から唇を離した。正直まだまだヤってはいられたけれど、次に行きたい。燃え盛った情熱に、名残惜しそうにはみ出した俺たちの舌には銀の橋が架かってぷつりと堕ちた。

 白磁のような頬を上気させて瞳を潤ませる妻。こんなかお、見たことない。もう、我慢できない。

 ング……、

 しかし、俺は唾を呑んで劣情を抑え込んだ。この先に進むのに、いて驚いた彼女に【火球ファイアーボール】でもぶつけられればたまったモンじゃあないのである。まずは性欲よりも生存欲。だから、決してチキンじゃないんだからッ!

「シャーロット、これはキスと言う。私がお前のために学んだ性愛術の一つだ」

「キス……、性愛術……?」

 おぉお……、キョトンとした顔が可愛すぎるぅ……。しかもこれ、何も知らないに性知識を教えているようで……そっちでも昂奮デキる! だが落ち着けー、俺、ひっひっふーだ、ひっひっふー。

「ああ、そうだ。性愛術。今から私がすることは物凄く奇妙に思えるかも知れない。だが、私を信じて受けて欲しい。もしかすれば、君の肉体からだが反応して、子供も出来るかも知れない」

 シャーロットはハッとした顔をしていた。

 彼女と淫らなことをするためにこれは最低すぎると自分でも思う。だが、あながちすべてが嘘ってわけでもないとは思うのだ。こうして前世の記憶を思い出す前、デズモンド男爵は彼女に隠して不妊治療の方法を探していた。こちらの世界では、回数ヤって産めなければ産めない女、で終わらせられてしまうのだが、そこは薄らとでも前世の知識が残っていたデズモンド男爵。流石に人工授精は出来ないから、不妊治療に効果のある薬草や魔法がないかと探しまくっていた。

 ――妻のために。

 自分で言っていて気恥ずかしくなってしまうけれども。

 そこで、

『白く輝く世界の果て、白き種は実を宿すだろう』

 そんな一節を見つけ出していた。

 まあ、いかにも怪しそうな魔法書? 歴史書? だったし、当時の俺には意味が分からなかった。だけど性知識も性欲も思い出した今の俺にとっては、奇跡はあるか分からないけど魔法のあるこの世界、ワンチャンいけるのではないかと思ったワケなのだ。

 まあ、それが本当に効くかどうかはわからないのだけれども。でもこの感じやすさ、あながち間違ってもないとも思うのだ。ってことで、俺は自分の妻ながら人妻に、エロいことを教えながら本気の孕ませックスを試みようとしているワケで……。

「どうする?」

 と意気込みを抑えて問う俺に、彼女は――、


     3


 豪奢な寝台に横たわった極上の美女の裸体。細やかな寝具に横たわる白色は、彼女の肌の方がより滑らかに思えた。性欲のないこの世界でも、毛のない動物である人間は服を着て、余裕のある者たちは華美に着飾る。だが、公然のマナーとして大っぴらに裸体を曝しこそしないものの、誰もいやらしい眼で反応しないがゆえに羞恥心を抱きはしないのだ。

 しかし、黒い瞳を爛々と輝かせ、童貞っぽい視線が食い入っていれば、二十九歳でありながらも二十歳そこそことしか見えない美しくも可愛らしいシャーロット。その白磁のような頬は淡く赤らみ、若干落ち着かなげに眼は泳いでいた。

 ――すげぇ、俺の妻、滅茶苦茶初々しいじゃねェか……。

 アラサーとは思えない女体の瑞々しさ。見事に均整のとれた肉体は、ギリシャ彫刻もかくやといったもので、むっちりといっさいの型崩れなく膨れ上がったお椀形の乳房、この大きさなのにその先っぽはぽっちりとして薄桃色で、適度な肉づきに括れた腰、安産型に膨らんだ腰回りからは、スラリとしつつもむしゃぶりつきたいほどの肉惑的なおみ足が伸びていく。

 何よりも、プラチナブロンドの濃い翳り。その縦スジはピッチリと閉じていた。

 ――うっわぁ、すっげぇ、うっわぁ……。

 夫婦でありながらも、いつもはローション塗って、挿して、どびゅっ。

 それでは裸体など見たこともない。それだけに、あんまりの昂奮に言葉が出ないのだ。

「なんですか、わたくしの裸が何か?」

「いや……、綺麗すぎるだろう。こんな肉体からだを今まで見たり触ったりしてこなかったことが残念でならない」

「ば、馬鹿なことは言わずにさっさとしてくださいませ」

 ああ、もちろん、

 ヤってヤるさ!

「……ア……」

 さっそくとばかりに膨れ上がった乳房へと指を伸ばせば、あえかで可愛らしい声が転がり落ちた。出来るだけ優しく指を沈ませれば、入れた力の通りに形を変えてくれるのだ。

 ――や、柔らかッ! ふわっふわなのに、むちっと膨らむ弾力がある……。――ウン、おっぱいは、凶器だ。

「ふんッ、ぅ……」

「シャーロット、感じているのか?」出来るだけねちっこく、そして優しく、淫感を内部へと沁み込ませるようにして捏ね回してやった。いつか、いつか使うのだと思って肉マン相手に練習していた手つきを、可愛らしい妻の躰で披露してやったのだ。

 ふるふると、花のような身悶えで果肉が揺れていた。

「あぁ、あ……か、感じる……ぅ……?」

「気持ち良いってことだ」むにっと強めに揉んでやった。

「アゥッ! そ、そんなのぉ、わかりませんわぁ……。ン……」

 ――いやぁ、見るからに感じてそうなんだけどな?

 彼女の声が艶めくたびに、俺の方が感じてピクピクとしてしまう。

 ――だけど、わからないってことは、シャーロットはこうしたことはやっぱり初めて……。それに、性欲のない世界であるからには、自慰もしたことはない……。――ぐふふ、おじさんがいっぱい教えてあげるからねェ……。

 と、実戦経験値ほぼゼロの男が申しております。しかし捏ね回すたびにピクンピクンと反応して、薄桃色の蕾が育ってくれていれば問題はないはずだ。ソッと、乳首へと指先を触れてやった。

「ひゃぁあアンッ!」

「「…………」」彼女は咄嗟に口を押さえていた。ビックリした顔が可愛すぎた。

「シャーロット」

「お、おっしゃらないでくださいませ。い、今の声は、わたくしも、何故……」

 俺はイケメン貴族の容姿でも、下卑た笑みを浮かべそうになってしまう。いやいや、流石にそれは踏みとどまったよ。下手をすればこの妻、咄嗟に夫の命を狙ってくる。それじゃあ、とばかりにピンと勃った【火球ファイアーボール】発射拒否ボタンを、ツンツンと突ついてクリクリするのである。

「はぅッ! んぅうッ! これは……ック……、あなた、なんでしょうか……。ぅう……」

 自分の口から洩れる声に耐えられないらしい。固く手で口を押さえてしまう。この声を聞かせてくれないとは、トンデモナイ! ならば、

「シャーロット、手を離して、君の可愛い声を聞かせて欲しい。私だって性愛術を試すのは君がはじめてなのだ。君の宝石のような声音で、はじめて私は君を感じさせられていると知ることが出来るのだ」

 胡散臭い歯の浮くような台詞。しかし、

「う、うぅう……。ンぅッ……」彼女は手を離してくれた。今にも泣きそうな羞恥の表情が、自分自身でも知らなかった嗜虐心のスイッチを押していた。

「イイ子だ……。どんな感覚かも言ってくれると助かる」ソッと彼女の髪を撫でてやれば、

「はぁあ……わ、わかりましたわぁ……」

 きっと猫だったら喉を鳴らしていたに違いない。子供のように甘えて、トロンとしていた。

 ――素直すぎるー。しかも滅茶苦茶可愛いし……、彼女って、本当はこんなだったのか? 貴族にしては幼いようにも思ってしまうけれど……。

 年上に向かってイイ子だって言ったのに、怒ることなくただただ顔を赤らめて声を出していてくれる。クリクリと、乳首を捏ね回しながら時折ピンッ、ピンッ、と軽く弾いてやれば、シャーロットはまるで弦楽器のようになってイイ音色を響かせてくれた。

「ふぅんッ、……アァ、あなたぁ……、ち、乳首が、ジンジンしますわぁ……、あぅう……、躰が、熱くってェ……」

 ――おぉ、正直に答えてくれた。いいぞいいぞ。

「はぁあアアンッ! わた、わたくしぃ、感じ過ぎて、おかしくなりそうですわぁ……、アッ、アぁあああンッ!」

 ぶっちゃけ俺の方がおかしくなりそうです、ハイ。

 しかし、ぷっくりと膨らんだ乳首をクリクリクニクニとこねくり回しながら、彼女に圧し掛かり唇を重ねた。舌で突つけば、むしろ彼女の方から迎えに来てくれる。舌を絡めて唾液を交換し合い、首筋を舐め回して吸いつき、彼女が俺のモノだという赤い印を残してやった。そうして、

「アァ、あなたぁ……。ハゥンッ! や、やぁ、乳首、舐めな……、あぅうッ! 吸っちゃ、駄目ですわァあんッ!」

 うぉお、シャーロットの乳首ぷりっぷりだ。甘いし、ずっと吸っていられる。これは頑張って、是非母乳が出るようにしてやりたい。「ぢゅぱぢゅぱ、ペロペロ」

 両方ともシッカリと吸い回してやって、軽く歯も立ててやった。

「ヤァあああンッ!」

 ぶるんッ! と巨峰を揺らして彼女はのけ反った。俺のボルテージもギンギンにたかぶってもはや止まらない。彼女だって腰がモジモジと蠢いて、女の情熱が燃え上がっているよう。

 ――でも、やっぱり感じやすいみたいだな。これはシャーロットだからか?

 悦に入るままに俺は乳を舐め回し吸い回し、白い肌にたっぷりとキスマークを刻みつけてやった。そうして降下して、臍の窪みも舐め回してから、俺はとうとう本丸へと攻め込むのだ。

「えッ! あなた、もしかして、そこも……」

「もちろんだ、舐めるし、吸うぞ。それで声を我慢してはいけない。君がどれだけ感じているかが分からないからな」

「アァッ! 駄目、およしになってくださいッ! そこは汚……」

「大丈夫だ、シャーロットに汚いところなんてあるワケがない。イイ薫りだ」

「い、いやぁ、おやめになってくださ……、んぅううッ、い、息がぁ……」

 ――すげぇ、女の子のここってこうなってるんだ……。ってかシャーロット、しっかり濡れてるじゃないか。俺がヤってやったって思うと、感慨深いものがあるな。

 女の子の大事なところはピッチリと処女のように閉じていたはずだったのに、薄っすらと貝の口を開いてジワリと蜜を滲ませていた。

 俺はシャーロットの悩ましい太腿をすべすべと撫で回しながら、まるで蛙のように押し広げていた。流石にここは、性的なこと以外にも排泄器官として恥ずかしいって感覚もあるようだ。しかし、いやいや言いながらもこの娘、まったく力入ってないんだよなー。むしろ自分から開いてもいて……クンクン。

「感じている女性の香りとはこうも馥郁としているものか。私はシャーロットの香り、とても好きだぞ。まるで花畑にいるようだ」――文字通り。

 ブロンドの濃いヘアに指を遊ばせてから、恥丘を揉み込んでくぱりと広げてやった。俺の黒い目は魔力をまわされてけいけいと輝き、彼女の隅々まで暴こうと眺め回していく。

 ――ここが大陰唇で、ここが小陰唇……、あ、これが尿道口か。へぇ、ツプツプしたものがたくさん生えてて……。こんなところに突っ込んだら、気持ち良くないワケがないじゃないか。

「ふぅ」

 と息を吹きかければ、シャーロットは腰をくねらせて身悶えた。

「ハゥンッ! お、お戯れはおやめください! い、今まで感じたことのない感覚が、お腹から、頭の方にまで奔って行きます、わぁ……」

 ――おぉ、そうだった、どんな風に感じるか、言うように言ってたんだった。りちだ……。でも、シャーロットって、俺のことを嫌ってると思ってたんだけど……。根が真面目なのかな?

「ハゥンッ!」

 プリッと陰核を剥いてやれば、彼女は巨峰を揺らして背を反らした。

 ――敏感すぎないか? 性欲がないからには自分で触ったりもしてないとは思うけれど……うん、クリは小さめなんだと思う。それじゃあちょっとお味見を……。

 チロチロッ、

 とクリトリスに舌で触れてやった。

「ァアッ!」

 ビクンッ! とイイ反応。ガクガクとのけ反った。

「大丈夫か?」

「だ、駄目ですぅ……、今、全身を雷に打たれたようでぇ……」

「そうか。ペロッ!」

「はひゃぅうううンッ!」

「ぺろッ、ぺろッ……、ぺちょぺちょぺちょぺちょ……」

 シャーロットはあられもない声で啼き、くねくねと腰を揺すった。俺は彼女を逃がさないように太腿をガッシリと抱え込み、ぷくっと膨らみきった花芽を舐め回し、吸い、淫裂をぺちょぺちょと舐め回して華汁を啜り上げてやった。

「くゎあアああンッ!」シャーロットは動物のような声を上げた。

「シャーロット、大丈夫か?」

「あへ、はぅう……」

 彼女は爪先を広げてはひはひとしていた。

 ――今、絶対イったよな? だって、ぷしゃって蜜が噴き出したのだもの。しかし初手クリトリスって、もしかして責めすぎだった?

 すると彼女は息を荒ぶらせながら、

「あ、あああああ……、あなたぁ……、い、今、パチンと何かが弾けましたのぉ……」

「やっぱり、イったんだな」

「イ、イく……?」

「ああ、女性は感極まると、そうした状態になるらしい。次からは、イきそうなときにはイきそうと言って、イくときにはイくと言って欲しい」

「…………わかりましたわ」

 ――うっしゃ!

 と思わずガッツポーズをとりそうにはなってしまったが、――自重。しかし、しばらくご無沙汰だと膣も固くなるって聞いたけれども、これならそろそろいいんじゃないだろうか……。俺はソッと顔を上げると、衣服をすべて脱ぎ払って真っ裸となった。股間には血管を漲らせた肉塔が、雄々しくそそり立つ。自分でも惚れ惚れとしてしまうほどである。

「ああ、あ……、そんなものが、わたくしのるのですねぇ。は、這入るのでしょうかぁ……?」

 俺が惚れ惚れするのならば、挿入される彼女にすればもっとである。受け入れたことはあるはずだけど、正直、ローションを塗らない方が膨張率は高いような? 調子に乗ってピコピコと振ってやれば、

「きゃわぁッ!」

 ――つらい、俺の妻が可愛くってつらい……。俺の妻がこんなに可愛いなんて、そんな幸せがあるのか……。

「それでは、ローションを……」なんて、りちに正しい手順を取ろうとするのもたまらない。

「そんなものはいらないさ」と俺は彼女にその証拠を見せつけるべく膣壺へと指を沈めてやった。

 クチュリ。

「やぁあッ、あなた、何……を……フゥッ、んんぅ……」

 くちゅくちゅ……。

 ヌチュゥッ。

「シャーロット、音、聞こえるか? このいやらしい音はシャーロットから出た蜜の音だ。俺に啜られていたとき、自分が何かを吐いてるってこと、わかってただろ? 見せてやる」

「んやぁあ……、そんな、そんなわけはないですわぁ……」

「気持ち良いんだな。腰がくねくねしてるぞ」

 ――うわぁ、すげぇ、ツプツプしてる……。キュッて俺の指にも吸いついてきて……、これだけでも射精してしまいそうだ。このまま指でもイかせてヤりたいけれども……ウン、これはまだまだ要練習だな。

 俺は名残惜しく思いながらも、明らかにトロミもいやらしさも増した牝の蜜汁を掬い上げてやった。そうしてシャーロットの膣から指を引き抜いて、間近で糸を引くサマを見せつけてやるのである。

「このネバネバしてるのがシャーロットの股から溢れてきたんだ。女性は気持ち良くなるとこの液を分泌して、ローションなんてなくっても、雄を受け入れられるようになる」

 二十九歳美女に性的講義をしてネバネバといやらしい液を玩ぶ。見るからにエロティックな粘液に、シャーロットはいやいやと子供のように首を振った。

 サディスティックな衝動が止められない。ちゅぷ、ちゅぱ、と指についた牝液を舐め取ると、さて本番だとばかりに肉棒を手に取った。

「シャーロット、行くからな」

「は、はい……、ですが、も、もしも痛ければ……」

「えーっと、絶対に痛くないとは言えない。だけどこれくらい濡れてれば、軽い痛みくらいすぐに善くなってしまうと思う」

 ――俺だってローションなしははじめてだから、どんな感じになるかは正直わからないけれども……。

「それはどういう意味……」

 と言いかけた彼女は、呻き声を上げることとなったのだ。


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「はぁあああンッ!」

 ぬぶぬぶと、俺自身が侵入していく。彼女は顔の横でギュッとシーツを握り締め、真っ赤な顔で腰をくねらせる。

「アッ、あぁあッ! な、なんですのぉッ! これはぁ……、こ、こんなの、感じたこと、ありませんわぁあッ! あぁあッ! わたくしのヴァギナが、デズモンドのペニスでぇッ……、お、押し広げられて、んぅうううッ!」

「う……、キツ……」痛そうな様子はないけれど、まだまだ驚きの方が強いらしい。「シャーロット、力を抜くんだ。痛くないだろ?」

「うぅッ、い、痛くはないですがぁ……。こんなぁ……」

 ぐぐぐ、と俺は侵入し、

「感じてる?」

「か、感じてます、感じてますわぁッ、ですが、このような……ハ、あぁあああンぅッ!」

 とびっきりの甘い声があがるのとともに、俺は根元まで埋まりきってシャーロットの膣奥と濃厚なキスを果たしていた。結合部からは熱い牝果汁が溢れ、ちゅぷちゅぷと向こうから吸いついてきて、ぞくぞくとした愉悦が迸ってしまう。

「全部、這入ったぞ。どんな感じだ……?」

「嗚呼、あなたぁ……デズモンドぉ……、あなたが、わたくしのなかでぇ、逞しくって、熱くってぇ……。あぁう……、感じてる、……わたくし、あなたのペニスで感じてますわァあ……」

 ――くぅうッ! キュンって締まった! 固いどころか柔らかくうねうね蠢いて……、誰だよ、使わないと固くなるって言ったやつ……いや、それとも、これがこの世界の特性? 或いはシャーロットの素質……? だけど性愛術を施すって言ったからには、すぐに出してしまったらァ……。

 キュンッ! と俺は肛門を締めて耐えていた。

「シャーロット、ペニスじゃない、おち×ぽって言うんだ。それから、ヴァギナもおま×こって!」

 淫語を教えることで射精感を逸らしてやる!

「おち×ぽに、おま×こですのぉ? 奇妙な響きですわね……ンぅッ! デズモンドのおち×ぽがぁ、わたくしの……ンッ、おま×こで大きくなりましたわぁッ! おち×ぽおま×こに挿れられて、わたくし、感じてますわァッ!」

 ――しまった、相手に渡してはならない武器を渡してしまった。使いこなしてるし……でも、嗚呼……、イイ……。

「と言うかシャーロット、腰動いてるぞ?」

「ハァン、だってぇ……、こうした方が、なんだか気持ちが良いのですわぁ……」

「シャーロットは淫乱だったのか?」

「淫乱ぅ……?」

 ――そっか、エロスがないのなら淫乱の概念もないのか。

 俺は調子に乗って、彼女に合わせてずりずりと腰を揺すってやった。可愛らしい嬌声をあげるからには痛みの心配はないらしい。これなら、存分に動ける。しかし、俺の方が耐えられるかどうか……。

 ――いや、射精ファイアしちゃったら再充填リロードすれば良い。

 魔力をまわせば、再勃起リビルド再充填リ・チャージできることは確認済みだ!

「アッ、あぁあぅッ! デズモンドこそ、腰を動かしてェ……。はぁんッ! あぁッ!」

 ずりずりと媚粘膜同士を擦り合わせ、彼女を責めつつ俺も初生ま×この感触を確かめ堪能してしまう。

「淫乱っていうのはな、こうやってち×ぽとま×こを擦り合わせたり、エッチなことをするのが好きなのことだ。シャーロットの方からもくねくねと腰を揺すって、君は間違いなく淫乱だ。でも、そんな女の子は大好きだ。あぁ、気持ち良い……」

「アぅんッ! はぁッ、デズモンドぉ……、それなら、わたくしは淫乱ですわぁ……。デズモンドのおち×ぽでおま×こを擦られて、わたくし、たまらないのですわぁッ……、アッ、ふゥううんッ!」

「おぅうッ! シャーロットぉッ!」

 ――ちょっ、ヤバい……、もう出ちゃうかも知れない……。でも、ホント馬鹿だよなァ、前の夫も記憶を取り戻す前の俺も。こんな可愛くってエロい妻、毎日抱きまくる以外ないだろ。

 慣れない腰つきでへこへこと腰を揺らす雄と、本能のままに腰をくねらせる牝。この快楽は麻薬のように危険だとは思うが、味わわずにはいられない!

「嗚呼、気持ち良い……、シャーロット、はずっとこうしていたい。君がキュンキュンと締めつけてきてくれて、物凄く嬉しい……」

「ハァンッ、わたくしもですわぁ。わたくしの中を、んぅ、デズモンドがゴリゴリ動いてェ……。ですが、すぐに射精されないのですわね」

 ――よっしゃ! そうだった、ローションありだと即・射・精だから、今出しちゃっても早漏とはみなされない。でも、すぐに出すわけにはいかないだろう。

「そう言えば、俺のことを名前で……っく……シャーロットは甘えん坊だったのか?」

「うぅう……、い、言わないでくださいませぇ……、あなたの、はぁう……、性愛術のですわぁ……。これには、耐えられませんのぉ……」

 彼女はキスをねだっているようだった。俺がおおかぶさって掬い上げるようにして抱きしめると、彼女の方こそ縋りつくようにして唇を合わせてきた。

「ちゅぷ、ぴちゅ……」といやらしい音が、上でも下でも沁み渡る。

 腰をうねらせ汗ばむ肌を擦り合わせれば、俺たちの境界は曖昧になって溶けていく。

「可愛いぞ、シャーロット。可愛い君を私にすべて見せてくれ。私のことを名前で呼んで、甘えてくれ。私だって、甘えるから」

 そう言うと、彼女はちょっと唇を尖らせた。

「ゥン……、デズモンドぉ……、あなた、まだわたくしに甘えてませんわァ……。だって、俺って言っていたくせに、今は……、アン……」

 ――あっ、ヤベー、素が出てた。でもお嬢様がその方がいいって言うんなら……。

「わかった。俺の愛しいシャーロット、このまま君を、離したくないッ」

「嗚呼ッ、わたくしもぉッ! デズモンドぉッ!」

 ギュッとお互い抱きしめ合えば、ギュギュっと膣肉も収縮して俺を締め上げてきた。

 ――ぐぅうッ! も、駄目だッ! このまま、出、出るッ!

「シャーロットッ! 俺を、受け止めてくれぇッ!」

 ぐんっと腰を打ちつければ、俺の耐えに耐えた欲望は決壊した。

「あぁあッ!」彼女は俺の腰裏を足で締めつけ、

 ――くぉおッ! だいしゅきホールド……。種付けされたがってるのが全身でわかるぅ……。

 キュキュンと愛おしげに、しかして苛烈に締めつけ搾り上げてくる牝肉に、俺はビクンビクンと跳ね回りながら種付け射精を行った。