「ひゃ、百のお妃さま、
宮廷のすべての家臣と後宮の妃が息を
ある者は悲鳴をあげて卒倒し。
ある者はなにかの間違いだと隣の者と怒鳴り合う。
大寺院は、混乱を極めた。皇帝の御前であるにもかかわらず、皆失望を隠しきれないでいる。
だがそれも仕方のないことだった。皇帝の子すなわち世継ぎを宿したのが、皇后に一番近いとされている一の妃ではなく、よりによって数合わせのために後宮へやってきた百番目の妃だったのだから。
七色に染まる泉の中で、翠鈴は震えていた。驚きと同時に襲いくる絶望感に、どうにかなってしまいそうだ。
自分は皇帝の子を身ごもることを期待されていない妃。
ただ国の端でのどかに暮らしていた村娘にすぎないのに……。
玉座に鎮座する気高く美しい皇帝の瞳を見つめながら、どうしてこんなことになったのかと、翠鈴は考えを