
皆さま初めまして、作者のまさこりんです。この度は『悪役貴族として必要なそれ』を手に取っていただきありがとうございます。
私がいかにして本を書くに至ったか、そのルーツを思い返すとターニングポイントは小学校低学年の頃だと思います。当時の私は純粋なショタでした。そんな私はとあるアニメを目にしてしまいます。それは某鼻毛で戦うアニメです。高次元なギャグに鼻毛で戦うといえば恐らく皆さんも名前だけは聞いたことがあると思います。幼い頃にそんな上級者向けのアニメを毎週観るという英才教育を受けた結果、発想力が豊かだが少し変なショタが生まれました。それが後のまさこりんです。もしあの作品に出会えなかったら本著は生まれなかったでしょう。そう思うと感慨深いですね。
次に本著の内容に触れていきます。
本著は悪役貴族に転生した主人公が破滅を回避するための話です。他の作品と違うのが生き方を改め勇者と仲良くするのではなく、原作の悪役貴族として生きたうえで破滅を回避しようというのが本作です。原作知識を使って優位に立つことはするでしょうが生き方は変えません。生き方を変えるのは原作のアブソリュート・アークが間違っていたと言うようなものですから。皆さまアブソリュート・アークをどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに一番気に入っているのが閑話です。話の主人公がウルに代わり、愛と復讐の物語です。原作のアブソリュートとウルはいわば、共依存のような関係でしたが確かに愛はありました。愛していたがゆえにアブソリュートを殺した者達を深く憎み、ウルは修羅の道に進みます。
私としては、復讐は何も生みませんが、無意味だとは思いません。個人的には本人が前に進むために必要ならむしろやるべきだと思います。まぁ、ウルの場合はやり終えたら自決してしまいましたが……。母親として生きる道もありましたが、ウルは一人の女として死ぬことを選びました。アブソリュートもウルも何かのために生きるタイプの人間です。
ウルの場合はそれがアブソリュートでしたので、彼がいなくなった時点で彼女は生きる意味を失ってしまいます。仮に生きていたとしても、大勢の人間を殺した彼女は第二のアブソリュートとしていずれ同じ末路を迎えてしまうでしょうが……。原作では悲しい最後を迎えた二人ですが、本著ではハッピーエンドになってほしいものですね。でも、作者的にはダークファンタジーでハッピーエンドはあまり好ましくない終わり方なので、果たしてどうなるものやら。ちなみに結末は既に決まっていますのでそれまでお付き合いいただけたら幸いです。
最後にお世話になった編集のN様。素敵なイラストを付けてくれた村カルキ様。
そして、この作品に携わってくれたデザイナー様、校正者様、印刷会社様。本当にありがとうございます。
最後に読者の皆様へ感謝し、この巻の締めとさせていただきます。
また会いましょう。
まさこりん 二○二三年吉日